割安株スクリーニング|PER・PBRから見た注目銘柄

プライム市場からPER・PBRが割安でROE・自己資本比率が一定以上の銘柄を、バリュー投資の観点から整理します。

なぜこの条件で抽出したか

PER 15倍以下

収益に対して株価が割安な銘柄を抽出します。業種特性による違いは個別に確認が必要です。

PBR 1.5倍以下

純資産に対して株価が抑えられている銘柄を探します。バリュートラップに注意しつつ候補を絞ります。

ROE 8%以上・自己資本比率 40%以上

割安だけでなく、資本効率と財務基盤も確認します。

対象市場はプライム、データ基準日は2026-07-10です。

抽出結果(上位8銘柄)

銘柄コード銘柄名配当利回り自己資本比率営業利益率ROEPER
3076あい ホールディングス5.24%77.7%13.4%19.4%6.57
2767円谷フィールズホールディングス4.88%59.2%10.0%21.3%6.86
3932アカツキ4.12%72.8%28.8%12.5%7.44
1879新日本建設3.72%72.6%14.7%11.3%8.04
1814大末建設5.28%42.3%6.2%15.1%9.64
1870矢作建設工業5.37%51.5%8.1%11.1%9.47
1968太平電業2.97%72.1%10.5%9.4%13.39
1950日本電設工業3.05%64.6%10.3%8.4%13.45

※ JpStockAnalyzer スクリーニング結果。数値は記事生成時点のデータです。

こんにちは、安藤 和子です。

日々の家計管理と同じで、お買い物も「良いものをいかに安く手に入れるか」が大切ですよね。株の世界でも、人気があるからといって高い値段で買うのではなく、価値があるのに今はまだ気づかれていない「お買い得品」を探すのが私のこだわりです。

今回は、収益力(ROE)と財務の健全性をしっかり確保しつつ、指標面で割安な銘柄をいくつかピックアップしてみました。

銘柄ごとの注目ポイント

あい ホールディングス(3076)

まず目に飛び込んできたのがこちら。PER 6.56倍、PBR 1.24倍と、収益に対してかなり控えめな評価になっていますね。特筆すべきはROE 19.42%という高い資本効率です。自己資本比率も77.74%と非常に高く、家計でいえば「貯金もしっかりありながら、効率よくお小遣いを増やせている」ような安心感があります。配当利回りも5.23%と高く、非常に魅力的な水準です。

円谷フィールズホールディングス(2767)

こちらも卸売業で、PER 6.86倍、PBR 1.46倍と割安感があります。ROEは21.33%と今回のリストの中でトップの効率性を誇っていますね。成長率も23.87%と高く、稼ぐ力があるのに株価が抑えられている状態です。ただ、PBRが1.5倍に近づいているので、ここからさらに割安と言えるかは慎重に見極めたいところです。

アカツキ(3932)

情報・通信業のこちら銘柄は、PBR 0.92倍と純資産を下回る水準まで評価が下がっています。PER 7.43倍、ROE 12.46%とバランスも良く、自己資本比率も72.77%と盤石です。本来の価値よりも安く売られている「掘り出し物」のような状態に見えますね。

新日本建設(1879)

建設業の銘柄ですが、PBR 0.91倍、PER 8.04倍と非常に割安な水準です。ROEは11.31%あり、効率的に利益を出せています。自己資本比率も72.61%と高く、財務的な不安は少なそうです。地味な業種ですが、堅実な家計管理のような安心感があります。

大末建設(1814)

PER 9.64倍、PBR 1.43倍、ROE 15.07%と、バランスの良い数値です。配当利回りも5.27%と高く、株主への還元姿勢がしっかりしていますね。売上成長率も18.56%と好調で、業績に裏打ちされた割安感があると言えそうです。

矢作建設工業(1870)

PER 9.46倍、PBR 1.05倍、ROE 11.14%となっており、こちらも指標面では十分にお買い得な圏内です。配当利回りが5.37%と非常に高く、インカムゲインを重視する方には気になる水準ではないでしょうか。

太平電業(1968)

PER 13.39倍、PBR 1.26倍、ROE 9.41%です。他の銘柄に比べるとPERは高めですが、それでも15倍以下に収まっています。ただ、直近3ヶ月の株価が-17.08%と大きく下げており、市場が何か懸念している可能性があります。単なる割安ではなく「バリュートラップ(割安なまま放置される状態)」になっていないか、注意深く観察したい銘柄です。

日本電設工業(1950)

PER 13.45倍、PBR 1.12倍、ROE 8.37%と、条件をクリアしていますが、こちらも直近3ヶ月で-20.15%と株価が低迷しています。ROEも今回のリストの中では最低水準であり、収益性の低下が株価に影響している可能性がありますね。

セクター偏りについて

今回の抽出結果を見ると、「建設業」の銘柄が多く集まりました。建設業界は一般的にPBRが低く出やすい傾向がありますが、その分、配当利回りが高くなる銘柄が多いのも特徴です。特定の業界に偏りすぎると、業界全体の不況に巻き込まれてしまうため、ポートフォリオを組む際は他の業種ともバランスを取ることが大切ですね。

まとめ

家計の買い物と同じように、ただ「安いから」という理由だけで飛びつくのではなく、中身(ROEや財務状況)がしっかりしているかを確認したい銘柄群でした。

特にROEが高く、かつPER・PBRが低い銘柄は、いわば「品質の良いブランド品がセール価格になっている」ような状態です。一方で、株価が右肩下がりの銘柄については、安さの理由が業績悪化にあるのか、それとも一時的な不人気なのかを見極める必要があります。

高い人気株より、ちゃんと安い優良株を。そんな視点で、ゆっくりと検討してみてくださいね。

利回り以外に確認したい指標

  • 業績トレンド — 割安の理由が一時的か構造的か
  • セクター平均PER — 同業他社との比較
  • キャッシュフロー — 利益の質を確認

本サイトの記事は投資助言ではありません。投資判断はご自身の責任で行ってください。