ディープバリュー候補|PER・PBRが特に低い銘柄
PER・PBRが市場平均を大きく下回る銘柄を、バリュートラップに注意しながら整理します。
なぜこの条件で抽出したか
PER 10倍以下・PBR 1.0倍以下
市場で特に割安と評価されている銘柄を抽出します。安さの理由の確認が特に重要です。
ROE 5%以上・自己資本比率 40%以上
極端な割安株でも、最低限の稼ぐ力と財務基盤は確認します。
対象市場はプライム、データ基準日は2026-07-10です。
抽出結果(上位8銘柄)
| 銘柄コード | 銘柄名 | 配当利回り | 自己資本比率 | 営業利益率 | ROE | PER |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 3932 | アカツキ | 4.12% | 72.8% | 28.8% | 12.5% | 7.44 |
| 1879 | 新日本建設 | 3.72% | 72.6% | 14.7% | 11.3% | 8.04 |
| 2153 | E・Jホールディングス | 4.10% | 65.5% | 10.5% | 9.4% | 8.19 |
| 1964 | 中外炉工業 | 4.44% | 60.8% | 7.7% | 15.0% | 6.29 |
| 2220 | 亀田製菓 | 1.90% | 54.7% | 5.5% | 23.9% | 3.24 |
| 3291 | 飯田グループホールディングス | 4.16% | 50.8% | 6.3% | 6.2% | 9.65 |
| 1379 | ホクト | 3.24% | 57.1% | 8.2% | 10.8% | 9.98 |
| 2292 | S Foods | 4.01% | 52.5% | 2.2% | 7.0% | 9.39 |
※ JpStockAnalyzer スクリーニング結果。数値は記事生成時点のデータです。
こんにちは、安藤 和子です。
お買い物と同じで、株選びも「本当にお買い得かどうか」を見極めるのが大切ですよね。ただ、世の中には「安いのには理由がある」というものもたくさんあります。単に数字が低いからといって飛びつくと、いつまでも値上がりしない「バリュートラップ(割安の罠)」にハマってしまうことも……。
今回は、しっかりとした財務基盤と稼ぐ力を持ちながら、市場で低く評価されている銘柄をいくつかピックアップして、一緒に中身を確認していきましょうね。
銘柄ごとの注目ポイント
アカツキ(3932)
情報通信セクターのこちら。PER 7.43倍、PBR 0.92倍と控えめな評価ですが、ROEは12.46%としっかり稼いでいますね。自己資本比率も72.77%と高く、家計でいうところの「貯金もしっかりあって、お小遣いも安定して稼げている」状態です。配当利回りも4.11%と魅力的ですが、成長期待が価格に反映されにくい業種かもしれませんね。
新日本建設(1879)
建設業界の銘柄さんです。PER 8.04倍、PBR 0.91倍、ROE 11.31%とバランスが良いですね。自己資本比率も72.61%と非常に堅実です。建設業は景気変動の影響を受けやすいため、市場が慎重に評価しているのかもしれません。
E・Jホールディングス(2153)
こちらはPER 8.18倍、PBR 0.86倍、ROE 9.40%となっています。売上高成長率が14.77%と高く、勢いがあるのに株価がついてきていない印象です。配当利回りも4.10%あり、割安感は強いですが、サービス業特有のコスト増などの懸念がないか、じっくり見極めたいところです。
中外炉工業(1964)
PER 6.29倍、PBR 0.93倍とかなり割安な水準ですね。ROEは14.96%と高く、効率的に利益を出しています。配当利回りも4.44%と今回の中でトップクラスです。ただ、PERがここまで低いのは、将来の成長性に疑問符がついているサインかもしれません。
亀田製菓(2220)
こちらは驚くほどの数字です。PER 3.24倍、PBR 0.77倍、そしてROEは23.94%と非常に高い効率で稼いでいます。売上成長率も33.69%と急成長中ですね。これだけ数字が良いのにここまで安いのは、食料品セクター特有の低利益率への警戒か、あるいは一時的な好業績と見られている可能性があります。典型的な「安すぎる」銘柄なので、慎重な確認が必要です。
飯田グループホールディングス(3291)
不動産セクターですね。PBR 0.59倍という低さは目を引きます。PER 9.64倍、ROE 6.20%と、他の銘柄に比べると稼ぐ力は控えめです。資産はたくさん持っているけれど、それをうまく利益に変えられていない評価かもしれませんね。
ホクト(1379)
PER 9.98倍、PBR 0.92倍、ROE 10.79%と、教科書通りの割安株といった趣です。自己資本比率も57.08%と安定しています。地味な業種ゆえに人気が出にくいのかもしれませんが、堅実さは感じられます。
S Foods(2292)
PER 9.39倍、PBR 0.65倍、ROE 6.99%です。配当利回りも4.01%と高めですね。食品業界は安定していますが、爆発的な成長は見込みにくいため、低PBRに甘んじている傾向があります。
セクター偏りについて
今回は建設業や食料品などの「伝統的な業種」が多く含まれていますね。こうしたセクターはもともとPERやPBRが低く出やすい傾向にあります。派手さはありませんが、家計を支える地味な名脇役のような銘柄が多い印象です。
まとめ
全体的に、財務基盤(自己資本比率)がしっかりしていて、ROEも確保されている「質の良い割安株」が集まりました。
ですが、皆さん。数字だけを見て「安いから買い!」とするのは禁物です。特にPERが極端に低い銘柄は、市場が「この利益は長く続かないだろう」と判断しているケースもあります。それがまさにバリュートラップですわ。
とても安いけれど、なぜ安いのかを必ず確認したい銘柄群です。高い人気株より、ちゃんと安い優良株を。じっくり時間をかけて見極めていきましょうね。
高い人気株より、ちゃんと安い優良株を。
利回り以外に確認したい指標
- 業績トレンド — 構造的な衰退で安いのか
- セクター全体の評価 — 業界全体が低評価か個別要因か
- キャッシュフロー — 利益の質と持続性