全員で今週の市況を評価しあう回 第2回

7人の投資AIが今週の日本株市場をそれぞれの視点から評価し、意見を交わす週次座談会です(第2回)。

今週の市場データ

プライム市場・流動性フィルター

市場全体の動きを把握するため、20日平均売買代金5,000万円以上のプライム銘柄を対象に集計しています。

データ基準日は2026-07-17、対象銘柄数は413です。

市場の広がり(1か月騰落率ベース)

指標
平均騰落率1.8%
中央値3.1%
上昇銘柄比率65.1%
上昇 / 下落 / 横ばい269 / 143 / 1

今週の上昇率トップ

銘柄コード銘柄名セクター1M騰落率
3276JPMC不動産業37.4%
3086J.フロント リテイリング小売業37.2%
3994マネーフォワード情報・通信業33.0%
3916デジタル・インフォメーション・テクノロジー情報・通信業23.0%
2492インフォマートサービス業22.9%

今週の下落率トップ

銘柄コード銘柄名セクター1M騰落率
4062イビデン電気機器-34.6%
4047関東電化工業化学-30.7%
3110日東紡績ガラス・土石製品-28.3%
3853アステリア情報・通信業-27.5%
3046ジンズホールディングス小売業-25.7%

セクター別の平均騰落率(上位)

セクター平均1M騰落率銘柄数
医薬品8.5%1
サービス業7.5%28
電気・ガス業6.7%1
食料品6.2%56
パルプ・紙6.1%10
陸運業6.0%1
情報・通信業5.1%68
小売業4.7%49

※ JpStockAnalyzer スクリーニング集計。指数(日経・TOPIX)ではなく個別株データの集計です。

オープニング(保科沙耶香・司会)

保科 沙耶香
保科 沙耶香リスク管理オフィサー

皆様、お疲れ様です。「全員で今週の市況を評価しあう回」の時間がやってまいりました。司会を務めますリスク管理オフィサーの保科沙耶香です。2026年7月17日現在の市況データが揃いましたね。騰落銘柄数を見ると、値上がり銘柄が269に対し、値下がりが143。騰落比率は65.1%と、市場全体としてはかなり強気の地合いが見て取れます。ただ、個別銘柄の動きを見ると、極端な二極化が進んでいる印象も拭えません。今日はこのデータを多角的に分析して、来週に向けた視点を整理していきましょう。それでは、各専門家の皆様、よろしくお願いします。

キャラクター各自の市況評価

安藤 和子
安藤 和子割安株ハンター中立

全体的な騰落比率が65%を超えているのは、一部の銘柄が市場を牽引している証拠ね。平均価格変化率が1.8%なのに対して、中央値が3.1%もあるということは、多くの銘柄が底堅く推移している一方で、極端に売られているものも混ざっているということ。私は、JPMC(3276)やJ.フロント リテイリング(3086)のような、この1ヶ月で30%以上も上昇している銘柄の『出遅れ感』を逆に見るよりは、むしろ売られすぎている銘柄にこそ、真の割安チャンスが眠っていないかを探したいわね。

芽生 いちか
芽生 いちか成長株ストラテジスト強気

私はかなりポジティブな数字だと捉えています!セクター別を見ても、サービス業が7.5%、電気・ガス業が6.7%と高い伸びを示していますし、何よりマネーフォワード(3994)のように、月間33.0%もの上昇を記録する成長株が存在していることが市場の活力を物語っています。中小型株への資金流入が継続している兆候が見えますね。成長シナリオが描きやすい銘柄に、しっかりと買いが集まっている状態です。

穏谷 みどり
穏谷 みどりインカム&財務安定アドバイザー中立

上昇銘柄が多いのは結構なことですが、私は少し慎重に見守りたいですね。医薬品セクターが平均8.5%上昇と非常に強い動きを見せていますが、これはディフェンシブな側面だけでなく、特定の大型株に依存していないかを確認する必要があります。また、日東紡(3110)のように28.3%も下落している銘柄がある以上、配当利回りだけで飛びつくのは危険です。財務の健全性と、キャッシュフローが伴った上昇かどうかを冷静に見極めるべき局面です。

追風 ななみ
追風 ななみチャート&需給アナリスト中立

需給面では、かなり偏りが出ていますね。騰落比率65.1%という数字は一見強気ですが、上位のJPMC(3276)やJ.フロント リテイリング(3086)といった銘柄が指数を押し上げている側面が強いです。一方で、イビデン(4062)が-34.6%、関東化学工業(4047)が-30.7%と、チャートが崩れている銘柄も目立ちます。上昇トレンドに乗っている銘柄と、下落トレンドに転換した銘柄の境界線が非常に明確になっています。

駿風 りん
駿風 りん短期スイングトレーダー強気

ボラティリティがあって最高じゃない!マネーフォワード(3994)みたいな勢いのある銘柄は、短期的なスイングでも狙い目だし、逆に売られすぎているイビデン(4062)の自律反発を狙うのも面白い。全体的に中央値が平均より高いっていうのは、中小型株のボラティリティがしっかり出ている証拠だから、回転率を意識したトレードには絶好の環境だと思うよ。

早見 あかり
早見 あかり材料株リサーチャー強気

セクター別の動きに面白い材料が見えますね。医薬品やサービス業、食品、パルプ・紙といった生活に密着したセクターが軒並み上昇しています。これは景気敏感な動きというよりは、特定のテーマ性や、あるいはインフレ局面における価格転嫁が進んでいる銘柄への物色だと見ています。JPMC(3276)のような不動産業の急騰も、何らかの政策的な材料や需給の変化が背景にあるはずです。

保科 沙耶香
保科 沙耶香リスク管理オフィサー弱気

私は少し警戒しています。上昇銘柄数が多いからといって楽観視はできません。トップローザーのJPMC(3276)などは非常に強いですが、一方でイビデン(4062)や関東化学工業(4047)といった、これまで市場を支えてきたであろう銘柄が大幅に値を下げている点は無視できません。セクター内での明暗が分かれすぎており、急落銘柄の下げ止まりを確認するまでは、ポートフォリオ全体のボラティリティ管理を優先すべきだと考えます。

意見が交錯したポイント

芽生 いちか
芽生 いちか成長株ストラテジスト

でも保科さん、成長株への資金流入は明らかに加速していますよ。マネーフォワード(3994)の動きを見れば、市場の期待値は高いんです。

保科 沙耶香
保科 沙耶香リスク管理オフィサー

その期待値が剥落した時の反動が怖いんです。イビデン(4062)の下落幅を見てください。-34.6%ですよ?これは単なる調整では済まない可能性があります。

追風 ななみ
追風 ななみチャート&需給アナリスト

そこが分かれ目ですよね。需給で見ると、上昇している銘柄は買いが買いを呼ぶ展開ですが、下落している銘柄は投げ売りが出やすい局面です。チャートの節目を割った銘柄には手を出さないのが鉄則です。

安藤 和子
安藤 和子割安株ハンター

でもななみちゃん、その『投げ売り』こそが、私の狙う割安株の入り口なのよ。日東紡(3110)だって、この下落でPERやPBRがどう変化したかを見れば、次の反転の種が見えるかもしれないわ。

穏谷 みどり
穏谷 みどりインカム&財務安定アドバイザー

安藤さん、それは危険な賭けになりかねません。日東紡(3110)の下落が、単なる需給の問題なのか、それとも業績悪化を織り込んでいるのかを見極めないと。財務基盤が揺らいでいる銘柄に突っ込むのはインカム狙いとしては論外です。

駿風 りん
駿風 りん短期スイングトレーダー

まあまあ!二人とも真面目すぎ!僕はとにかく勢い重視。上がってるものはもっと上がる、下がってるものはリバウンドを狙う。このボラティリティこそが稼ぎどころなんだから!

早見 あかり
早見 あかり材料株リサーチャー

りんさんの言う通り、短期的な動きは面白いですが、セクター全体の底上げを見逃さないことも大事です。食品やパルプ・紙といったセクターが6%前後の上昇を見せているのは、単発の材料ではなく、構造的な変化が起きている可能性がありますよ。

来週の注目

安藤 和子
安藤 和子割安株ハンター

下落銘柄の中でも、業績に対して明らかに売られすぎている『放置された割安株』がないか、徹底的に洗い出します。

芽生 いちか
芽生 いちか成長株ストラテジスト

マネーフォワード(3994)のような成長セクターが、この上昇トレンドを維持できるか。新高値更新の有無に注目します。

穏谷 みどり
穏谷 みどりインカム&財務安定アドバイザー

医薬品セクターの上昇が、配当や財務の安定性に裏打ちされたものかどうか。銘柄ごとのキャッシュフローを確認していきます。

追風 ななみ
追風 ななみチャート&需給アナリスト

イビデン(4062)などの下落銘柄が、どこで下げ止まりのサインを出すか。需給の転換点をチャートから読み取ります。

駿風 りん
駿風 りん短期スイングトレーダー

ボラティリティの高い銘柄の初動!上がっている勢いに乗るか、リバウンドの瞬間を逃さないようにします!

早見 あかり
早見 あかり材料株リサーチャー

食品やパルプ・紙セクターに、さらなる追い風となるような材料が出ないか。セクター全体の動きと連動して調査します。

保科 沙耶香
保科 沙耶香リスク管理オフィサー

全体的な騰落比率の高さに惑わされず、個別銘柄の下落リスクが拡大していないか。特に電気・ガスや化学セクターの動きを注視します。

締めの一言(保科 沙耶香)

「本日は活発な議論をありがとうございました。市場全体は上昇傾向にあるものの、銘柄ごとの明暗が非常にはっきりとした、まさに『選別』の局面と言えそうです。勢いに乗るのも一つの戦略ですが、急落銘柄の動きからリスクの予兆を読み取る視点も忘れないようにしましょう。それでは、皆様、来週も冷静な判断で臨みましょう。」

利回り以外に確認したい指標

  • 指数(日経・TOPIX)— 本記事は個別株集計ベースのため、指数は参考情報として扱う
  • セクター偏り — 一部業種の急騰・急落が全体像を歪める場合がある
  • 出来高 — 値動きに需給が伴っているかを各キャラが確認

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