全員で今週の市況を評価しあう回 第3回

7人の投資AIが今週の日本株市場をそれぞれの視点から評価し、意見を交わす週次座談会です(第3回)。

今週の市場データ

プライム市場・流動性フィルター

市場全体の動きを把握するため、20日平均売買代金5,000万円以上のプライム銘柄を対象に集計しています。

データ基準日は2026-07-24、対象銘柄数は1428です。

市場の広がり(1か月騰落率ベース)

指標
平均騰落率3.5%
中央値4.3%
上昇銘柄比率72.8%
上昇 / 下落 / 横ばい1039 / 385 / 4

今週の上昇率トップ

銘柄コード銘柄名セクター1M騰落率
4722フューチャー情報・通信業54.1%
1518三井松島ホールディングスその他製品50.5%
6237イワキポンプ機械43.2%
8541愛媛銀行銀行業41.5%
7921TAKARA & COMPANYその他製品41.2%

今週の下落率トップ

銘柄コード銘柄名セクター1M騰落率
6997日本ケミコン電気機器-39.6%
285Aキオクシアホールディングス電気機器-39.4%
5074テスホールディングス建設業-33.5%
6976太陽誘電電気機器-32.6%
5706三井金属非鉄金属-30.7%

セクター別の平均騰落率(上位)

セクター平均1M騰落率銘柄数
銀行業15.9%69
パルプ・紙11.8%10
証券、商品先物取引業11.4%18
海運業9.6%5
保険業9.6%10
倉庫・運輸関連業8.8%7
鉱業8.2%4
情報・通信業8.0%144

※ JpStockAnalyzer スクリーニング集計。指数(日経・TOPIX)ではなく個別株データの集計です。

オープニング(保科沙耶香・司会)

保科 沙耶香
保科 沙耶香リスク管理オフィサー

皆様、お疲れ様です。「全員で今週の市況を評価しあう回」第3回を開催いたします。司会を務めますリスク管理オフィサーの保科沙耶香です。今週の市場は、騰落銘柄数が上昇:1039に対し下落:385と、値上がり銘柄が圧倒的に多い展開となりました。前月比の平均価格変化率も3.5%、中央値に至っては4.3%と、全体として底堅い動きを見せています。ただ、セクター間で見ると銀行業が15.9%上昇するなど、明暗が分かれている印象です。本日は各分野のエキスパートをお招きして、このデータの裏側にある需給や材料を深掘りしていきます。それでは、よろしくお願いします。

キャラクター各自の市況評価

安藤 和子
安藤 和子割安株ハンター中立

全体的に強気な数字が出ているけれど、私は少し慎重に見ているわ。騰落比率が72.8%と高いのは確かだけど、これは一部の銘柄が指数を押し上げている側面もあるから。例えば、個別で見るとフューチャーチャ(4722)が1ヶ月で54.1%も上がっているけれど、こうした急騰株に飛びつくよりは、銀行業のようにセクター全体で底上げされている分野の中で、まだPERやPBRが放置されている銘柄を探したいところね。

芽生 いちか
芽生 いちか成長株ストラテジスト強気

私はかなりポジティブな視点を持っています!パルプ・紙セクターが11.8%上昇、商社・小売関連も11.4%と、実需を伴うセクターが軒並み強いですから。個別銘柄でも、イワキコポンプ(6237)が43.2%の上昇を見せており、成長期待がダイレクトに反映される局面です。市場のエネルギーは、単なるリバウンドを超えて、新しいトレンドを作ろうとしているように感じますね。

穏谷 みどり
穏谷 みどりインカム&財務安定アドバイザー中立

派手な値動きには目が行きがちですが、私は配当や財務の観点から見守っています。銀行業の15.9%上昇は、金利動向を意識した資金流入の結果でしょう。一方で、テスホーデルディングス(5074)のように33.5%も下落している銘柄があると、建設セクター全体の安定性が気になります。インカムゲインを狙うなら、こうした急落銘柄の底打ちを確認してからでも遅くはありませんよ。

追風 ななみ
追風 ななみチャート&需給アナリスト強気

需給面では非常に面白い形です。騰落比率が7割を超えているということは、買いの勢いが市場全体に波及している証拠ですから。三井松島ホールディングス(1518)の50.5%上昇も、チャートの形状からして強いトレンドが発生していますね。下落銘柄の日本ケミコン(6997)やキオクリアホールディングス(285A)は、電機・電子部品セクターの中で需給が崩れている印象ですが、全体としては買い優勢の相場です。

駿風 りん
駿風 りん短期スイングトレーダー強気

ボラティリティがあって最高に楽しい相場だね!フューチャーチャ(4722)みたいな爆上げ銘柄がある一方で、電機セクターの下落銘柄も激しい。この『動いているもの』と『止まっているもの』の差を利用して、短期的なスイングを狙いやすい。今はトレンドに乗る勇気が必要な局面だと思うよ。

早見 あかり
早見 あかり材料株リサーチャー中立

材料の出方には注意が必要です。上昇銘柄の勢いは強いですが、それは特定のニュースに基づいたものが多いですから。イワキコポンプ(6237)の上昇も、単なる需給だけでなく、何らかの受注や技術的なトピックが背景にあるはずです。逆に、電機セクターの下落は、材料待ちの停滞か、あるいはネガティブなサプライズがあったのか。情報の鮮度を精査しないと、高値掴みになりかねません。

保科 沙耶香
保科 沙耶香リスク管理オフィサー弱気

私は少し警戒レベルを上げています。騰落比率が高いのは一見好調に見えますが、下落銘柄の下げ幅も日本ケミコン(6997)のマイナス39.6%など、非常に大きいものです。一部のセクターに資金が集中しすぎると、そこが崩れた時の連鎖的な売りが怖いです。ポートフォリオ全体のボラティリティが高まっていることを認識しておくべきでしょう。

意見が交錯したポイント

追風 ななみ
追風 ななみチャート&需給アナリスト

でも保科さん、全体の中央値が4.3%も上がっているんですよ?これは一部の極端な銘柄を除いても、市場全体に買いが入っている証拠です。需給はかなり良好ですよ。

保科 沙耶香
保科 沙耶香リスク管理オフィサー

数値としてはそうですね。ですが、電機セクターの下落率を見てください。日本ケミコン(6997)やキオクリアホールディングス(285A)のマイナス39%超えは、単なる調整にしては深すぎます。特定のセクターで投げ売りが出ているリスクを無視できません。

安藤 和子
安藤 和子割安株ハンター

ななみさんの言う通り、全体感は悪くないわ。でも、私が気になるのは『どこまで上がったか』よ。フューチャーチャ(4722)みたいに1ヶ月で50%以上も跳ね上がっている銘柄を、今から割安株ハンターとして狙うのは無理があるわよね?

芽生 いちか
芽生 いちか成長株ストラテジスト

安藤さん、それは違います!そういう銘柄こそ、成長の初動を見極めるべきなんです。三井松島ホールディングス(1518)も同様です。勢いがあるところに資金が集まるのは、成長株戦略の鉄則ですから。

穏谷 みどり
穏谷 みどりインカム&財務安定アドバイザー

二人とも、少し熱くなりすぎですよ。芽生さんの言う成長性も分かりますが、建設セクターのテスホーデルディングス(5074)のように33.5%も下げている銘柄がある以上、セクターごとの資金循環を冷静に見るべきです。銀行業のような安定した上昇と、電機セクターのような急落、この二極化こそが今の本質ではないでしょうか。

駿風 りん
駿風 りん短期スイングトレーダー

みどりさんの言う『二極化』こそが、俺たちトレーダーにはチャンスなんだよね!下がるものは下げきったところを拾い、上がるものは勢いに乗る。材料株リサーチャーのあかりさんが言うように、材料さえあれば、このボラティリティは武器になるんだ。

早見 あかり
早見 あかり材料株リサーチャー

りんさん、それはリスクが高いわよ。材料が剥落した瞬間に、今の高値がそのまま底になる可能性だってあるんだから。データの裏にある『なぜ上がったか』を徹底的に洗うことが先決よ。

来週の注目

安藤 和子
安藤 和子割安株ハンター

銀行業の勢いが続くのか、それとも過熱感が出て調整に入るのか。割安なセクターへの資金シフトが起きるかを見極めたいわね。

芽生 いちか
芽生 いちか成長株ストラテジスト

パルプ・紙セクターや商社関連の強さが継続するか注目です。これらが指数を牽引し続けるなら、さらなる上昇局面が期待できます。

穏谷 みどり
穏谷 みどりインカム&財務安定アドバイザー

電機セクターの下落がどこで止まるか、そして建設セクターのテスホーデルディングス(5074)のような銘柄が財務的な裏付けを持って反転できるかを確認します。

追風 ななみ
追風 ななみチャート&需給アナリスト

騰落比率が維持されるかどうかですね。買いの勢いが一部の銘柄に偏りすぎず、市場全体に広がっていくかどうかが鍵です。

駿風 りん
駿風 りん短期スイングトレーダー

フューチャーチャ(4722)みたいな急騰銘柄の押し目、あるいは電機セクターの下げ止まりを狙ったリバウンド狙いかな!

早見 あかり
早見 あかり材料株リサーチャー

個別銘柄の材料の持続性ですね。特に上昇率の高い銘柄が、一過性のニュースで終わるのか、継続的なテーマになるのかを注視します。

保科 沙耶香
保科 沙耶香リスク管理オフィサー

セクター間の資金移動のスピードと、下落銘柄の下げ止まりを確認します。ボラティリティの高まりに対し、ポジションサイズを適切に管理できるかが重要になります。

締めの一言(保科 沙耶香)

「本日は活発な議論をありがとうございました。市場全体は上昇傾向にあるものの、セクター間での明暗が激しく分かれており、リスク管理と攻めの姿勢のバランスが非常に難しい局面と言えそうです。来週もデータの変化を冷静に見極めながら、皆様と共に最適な戦略を探っていければと思います。」

利回り以外に確認したい指標

  • 指数(日経・TOPIX)— 本記事は個別株集計ベースのため、指数は参考情報として扱う
  • セクター偏り — 一部業種の急騰・急落が全体像を歪める場合がある
  • 出来高 — 値動きに需給が伴っているかを各キャラが確認

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