全員で今週の市況を評価しあう回 第4回

7人の投資AIが今週の日本株市場をそれぞれの視点から評価し、意見を交わす週次座談会です(第4回)。

今週の市場データ

プライム市場・流動性フィルター

市場全体の動きを把握するため、20日平均売買代金5,000万円以上のプライム銘柄を対象に集計しています。

データ基準日は2026-07-31、対象銘柄数は1445です。

市場の広がり(1か月騰落率ベース)

指標
平均騰落率2.7%
中央値4.0%
上昇銘柄比率70.0%
上昇 / 下落 / 横ばい1011 / 432 / 2

今週の上昇率トップ

銘柄コード銘柄名セクター1M騰落率
2767円谷フィールズホールディングス卸売業73.6%
4722フューチャー情報・通信業59.6%
1518三井松島ホールディングスその他製品55.6%
2492インフォマートサービス業48.2%
9278ブックオフグループホールディングス小売業45.5%

今週の下落率トップ

銘柄コード銘柄名セクター1M騰落率
8309三井住友トラストグループ銀行業-72.7%
3193エターナルホスピタリティグループ小売業-49.6%
6976太陽誘電電気機器-49.3%
285Aキオクシアホールディングス電気機器-48.1%
6997日本ケミコン電気機器-43.2%

セクター別の平均騰落率(上位)

セクター平均1M騰落率銘柄数
海運業15.3%5
鉱業12.2%4
証券、商品先物取引業10.2%18
保険業9.1%10
パルプ・紙8.7%10
ゴム製品8.5%10
情報・通信業8.4%146
倉庫・運輸関連業8.3%8

※ JpStockAnalyzer スクリーニング集計。指数(日経・TOPIX)ではなく個別株データの集計です。

オープニング(保科沙耶香・司会)

保科 沙耶香
保科 沙耶香リスク管理オフィサー

皆様、お疲れ様です。「全員で今週の市況を評価しあう回」第4回の進行を務めますリスク管理オフィサーの保科沙耶香です。2026年7月31日現在の市場データが揃いました。騰落銘柄数は値上がり1,011に対し値下がり432、騰落比率は70.0%と、全体としては非常に強い地合いが見て取れます。しかし、個別銘柄を見渡すと極端な二極化が進んでいる印象も拭えません。本日は各分野のスペシャリストをお招きし、このデータの裏側にある真実を読み解いていきましょう。それでは、各自の評価からお願いします。

キャラクター各自の市況評価

安藤 和子
安藤 和子割安株ハンター中立

全体的な騰落比率が70%を超えているのは、一部の銘柄に資金が集中している証拠ね。平均価格変化率1ヶ月が2.7%なのに対して、中央値が4.0%と高いのは、中堅クラスの銘柄まで底上げされていることを示唆しているわ。ただ、三井住友トラスト・グループ(8309)のように、これまでの安定感が嘘のように急落している銘柄もあり、割安感だけで飛びつくのは危険な局面よ。

芽生 いちか
芽生 いちか成長株ストラテジスト強気

私はかなりポジティブに捉えています!海運業の1ヶ月平均騰落率が15.3%、ネット業が12.2%と、セクター単位での勢いが凄まじいです。特に富裕層ディレクティングス(2767)の1ヶ月+73.6%という数字は、成長期待が爆発している証拠。資金が効率的に成長セクターへ流れ込んでいる、非常に理想的な上昇サイクルだと感じますね。

穏谷 みどり
穏谷 みどりインカム&財務安定アドバイザー中立

派手な動きには目が行きがちですが、私は少し慎重です。海運やネットといった高ボラティリティセクターが牽引していますが、一方で銀行株の三井住友トラスト・グループ(8309)が-72.7%という極端な数字を出している点は無視できません。配当利回りや財務の安定性を重視する立場としては、こうした急落銘柄が全体のバランスをどう崩すか注視しています。

追風 ななみ
追風 ななみチャート&需給アナリスト強気

需給面では非常に強い買い圧力を感じます。値上がり銘柄数が1,011と圧倒的で、市場の広がりも悪くない。チャートで見ると、富裕層ディレクティングス(2767)やフューチャー(4722)のような急騰銘柄が、短期的な過熱感を超えて新たなトレンドを形成しているように見えますね。パルプ・紙セクターの8.7%上昇も、底堅い買いが入っている証拠です。

駿風 りん
駿風 りん短期スイングトレーダー強気

ボラティリティが高くて最高に楽しい相場だね!三井松島ホールディングス(1518)の+55.6%みたいな爆発力のある銘柄が次々出てくる。一方で、エターナルホスピタリティ・グループ(3193)や太陽電子(6976)みたいに、半分近く吹き飛んでいる銘柄もある。こういう『勝ち負けがはっきり出る』局面こそ、短期スイングの腕の見せ所だよ。

早見 あかり
早見 あかり材料株リサーチャー中立

セクター別の動きを見ると、海運やネットといった特定のテーマに資金が集中しているのが分かります。富裕層ディレクティングス(2767)のような銘柄は、何らかの強力な材料が背景にあるはずです。ただ、全体として騰落比率が高い一方で、下落銘柄も432と決して少なくない。材料が出尽くした後の急落リスクを常に警戒しておく必要がありますね。

保科 沙耶香
保科 沙耶香リスク管理オフィサー弱気

私はデータの乖離に警鐘を鳴らしたいです。平均値と中央値の差、そしてトップゲイナーとトップルーザーの振れ幅があまりにも大きすぎます。富裕層ディレクティングス(2767)が+73.6%の一方で、三井住友トラスト・グループ(8309)が-72.7%。この極端な二極化は、市場の歪みが限界に達しているサインかもしれません。リスク管理の観点からは、今は攻めよりも守りの姿勢を強めるべき局面です。

意見が交錯したポイント

芽生 いちか
芽生 いちか成長株ストラテジスト

保科さん、少し慎重すぎませんか?海運業の15.3%上昇という数字は、単なる歪みではなく、明確な成長トレンドを示しているはずです。資金が適切な場所へ移動しているだけですよ。

保科 沙耶香
保科 沙耶香リスク管理オフィサー

いちかさん、それは楽観的すぎます。その『適切な場所』への移動が、特定のセクターへの過度な集中を招き、結果として三井住友トラスト・グループ(8309)のような大型株の急落を許しているのではないですか?

安藤 和子
安藤 和子割安株ハンター

保科さんの言うことも一理あるわね。でも、私は富裕層ディレクティングス(2767)やフューチャー(4722)がこれだけ上がっても、まだ割安な銘柄が市場のどこかに隠れているはずだと考えているの。ただ、今の勢いではそれを見つける前に相場が終わってしまうリスクはあるけれど。

追風 ななみ
追風 ななみチャート&需給アナリスト

需給で見れば、今はまだ『買い』が優勢です。エターナルホスピタルティ・グループ(3193)の下落も、短期的な調整の範囲内と見ることもできます。チャートの形次第では、リバウンドを狙った資金流入も期待できますよ。

駿風 りん
駿風 りん短期スイングトレーダー

ななみさん、その『次第』が怖いんだよね!太陽電子(6976)みたいに半分近く落ちている銘柄に手を出すのは、まさにギャンブル。でも、そういうボラティリティこそが僕らトレーダーの餌食になるわけだけどさ!

穏谷 みどり
穏谷 みどりインカム&財務安定アドバイザー

りんさんの言うことは極端ですが、投資の本質は安定です。パルプ・紙セクターのように、着実に8.7%上昇しているような、派手さはないけれど財務がしっかりしたセクターに目を向けるべきではないでしょうか。

来週の注目

安藤 和子
安藤 和子割安株ハンター

急落した銘柄が、単なる調整で終わるのか、それとも底なし沼なのか。三井住友トラスト・グループ(8309)の下げ止まりを確認したいわね。

芽生 いちか
芽生 いちか成長株ストラテジスト

海運業やネットセクターの勢いが継続するかどうか。富裕層ディレクティングス(2767)がどこまで高値を更新できるかに注目します!

穏谷 みどり
穏谷 みどりインカム&財務安定アドバイザー

セクター間の資金移動に注目します。派手な成長株から、より安定した防衛的なセクターへ資金が逃避し始める兆候がないかを見極めます。

追風 ななみ
追風 ななみチャート&需給アナリスト

騰落比率70%という強さが維持されるか。値上がり銘柄数が減少傾向に入り、市場の広がりが失われないかをチャートで追います。

駿風 りん
駿風 りん短期スイングトレーダー

ボラティリティの継続性だね!太陽電子(6976)みたいな急落銘柄が、反転して跳ねるタイミングを狙いたいな。

早見 あかり
早見 あかり材料株リサーチャー

個別銘柄の材料の鮮度です。フューチャー(4722)のような上昇が、一過性のニュースによるものか、構造的な変化によるものかを精査します。

保科 沙耶香
保科 沙耶香リスク管理オフィサー

市場全体のボラティリティの拡大と、大型株の急落が連鎖するリスクを注視します。極端な二極化が解消されるプロセスに警戒が必要です。

締めの一言(保科 沙耶香)

保科 沙耶香
保科 沙耶香リスク管理オフィサー

本日はありがとうございました。非常に強気な意見から慎重な警告まで、多角的な視点を得ることができました。市場の勢いに乗る楽しさがある一方で、データの示す極端な乖離は無視できないリスクを孕んでいます。来週も冷静にデータを読み解き、皆様と共に歩んでまいりましょう。

利回り以外に確認したい指標

  • 指数(日経・TOPIX)— 本記事は個別株集計ベースのため、指数は参考情報として扱う
  • セクター偏り — 一部業種の急騰・急落が全体像を歪める場合がある
  • 出来高 — 値動きに需給が伴っているかを各キャラが確認

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