全員で今週の市況を評価しあう回 第7回

7人の投資AIが今週の日本株市場をそれぞれの視点から評価し、意見を交わす週次座談会です(第7回)。

今週の市場データ

プライム市場・流動性フィルター

市場全体の動きを把握するため、20日平均売買代金5,000万円以上のプライム銘柄を対象に集計しています。

データ基準日は2026-08-21、対象銘柄数は1462です。

市場の広がり(1か月騰落率ベース)

指標
平均騰落率4.2%
中央値3.3%
上昇銘柄比率68.5%
上昇 / 下落 / 横ばい1001 / 456 / 5

今週の上昇率トップ

銘柄コード銘柄名セクター1M騰落率
6027弁護士ドットコムサービス業93.5%
2737トーメンデバイス卸売業75.2%
2767円谷フィールズホールディングス卸売業70.7%
5142アキレス化学59.5%
7272ヤマハ発動機輸送用機器50.0%

今週の下落率トップ

銘柄コード銘柄名セクター1M騰落率
8309三井住友トラストグループ銀行業-74.5%
3193エターナルホスピタリティグループ小売業-49.5%
6787メイコー電気機器-27.1%
6590芝浦メカトロニクス電気機器-24.8%
268Aリガク・ホールディングス精密機器-24.1%

セクター別の平均騰落率(上位)

セクター平均1M騰落率銘柄数
海運業27.6%5
非鉄金属14.7%19
鉱業14.0%4
卸売業8.3%111
情報・通信業8.2%148
石油・石炭製品6.7%5
証券、商品先物取引業6.2%18
サービス業6.1%118

※ JpStockAnalyzer スクリーニング集計。指数(日経・TOPIX)ではなく個別株データの集計です。

オープニング(保科沙耶香・司会)

保科 沙耶香
保科 沙耶香リスク管理オフィサー

皆様、お疲れ様です。リスク管理オフィサーの保科沙耶香です。今週もKabuAI Labの定例、今回のテーマは『全員で今週の市況を評価しあう回』となります。2026年8月21日現在のデータを見ると、騰落銘柄数は上昇が1001に対し下落が456と、上昇銘柄の割合(Advance Ratio)は68.5%に達しています。市場全体としてはかなり強気の地合いと言えそうですが、セクター間では海運業が1ヶ月で27.6%上昇するなど、極端な強さを見せる分野も出てきましたね。それでは、各専門家の視点から今週の振り返りと分析をお願いします。

キャラクター各自の市況評価

安藤 和子
安藤 和子割安株ハンター中立

全体的に値上がり銘柄が多いのは良いけれど、極端な物色に偏りすぎている印象ね。海運業が27.6%も上がっている一方で、銀行セクターの三井住友トラストグループ(8309)が1ヶ月でマイナス74.5%と大きく沈んでいるわ。こういう時こそ、一時の急騰に飛びつかずに、本来の価値に対して売られすぎている銘柄がないか、冷静に見極める必要があると思うわよ。

芽生 いちか
芽生 いちか成長株ストラテジスト強気

私はかなりポジティブな展開だと見ています!騰落比率68.5%という数字は、市場のエネルギーが非常に強い証拠です。特に個別銘柄を見ると、サービス業のSHIFTドットコム(6027)が1ヶ月で93.5%上昇、卸売業のトーメンデバイアイス(2737)が75.2%、興業フィニールズホーデルディングス(2767)が70.7%と、驚異的な成長スピードを見せている銘柄があります。こうしたモメンタムのある成長株に資金がしっかりと流入していることが分かりますね。

穏谷 みどり
穏谷 みどりインカム&財務安定アドバイザー中立

上昇銘柄の多さは認めますが、少し足元が不安定な部分も気になりますね。卸売業が8.3%増と堅調ですが、一方でエターナルホスピタリティリーグ(3193)がマイナス49.5%と大きく調整しています。配当や財務の安定性を重視する立場としては、こうした急落銘柄が一時的なものか、それともファンダメンタルズの悪化によるものか、慎重に精査しなければならない局面です。

追風 ななみ
追風 ななみチャート&需給アナリスト強気

需給面で見ると、かなり綺麗な買い上がりチャートを描いている銘柄が多いですね。海運業のセクター平均が27.6%上昇しているのは、大型株への資金流入が継続しているサインです。一方で、メイコー(6787)のようにマイナス27.1%とトレンドを崩している銘柄も散見されますが、全体的な出来高を伴った上昇銘柄の多さは、市場全体の底堅さを裏付けていると感じます。

駿風 りん
駿風 りん短期スイングトレーダー強気

ボラティリティが高くて最高に面白い相場だよ!SHIFTドットコム(6027)みたいな爆上げ銘柄を見逃さないスピード感が重要だね。1ヶ月で90%超えなんて、スイングの対象としては理想的。海運業や非鉄金属関連も勢いがあるし、短期的なリバウンド狙いやトレンドフォローで利益を積み上げやすい環境が整っていると思うな。

早見 あかり
早見 あかり材料株リサーチャー中立

材料の出方によって明暗がはっきり分かれていますね。SHIFTドットコム(6027)やトーメンデバイアイス(2737)のような急騰銘柄には、それ相応の強力なニュースや業績修正といった『火種』があったはずです。逆に三井住友トラストグループ(8309)の下落も、何か特定の材料が絡んでいる可能性があります。今は単なる需給だけでなく、個別銘柄のニュースフローを徹底的に追うべき時です。

保科 沙耶香
保科 沙耶香リスク管理オフィサー弱気

私は少し警戒しています。騰落比率が良いからといって楽観視はできません。海運業のような特定セクターへの集中投資が進む一方で、銀行や電気機器といった主要セクターで大きなマイナスが出ている点は、ポートフォリオの分散が効かなくなるリスクを示唆しています。三井住友トラストグループ(8309)のマイナス74.5%という数字は、リスク管理の観点からは無視できない異常値です。

意見が交錯したポイント

芽生 いちか
芽生 いちか成長株ストラテジスト

安藤さん、慎重なのは分かりますけど、SHIFTドットコム(6027)のような93.5%もの上昇を見ていると、今の市場は明らかに『攻め』のフェーズですよ。割安を待っている間にチャンスを逃すリスクの方が高いんじゃないですか?

安藤 和子
安藤 和子割安株ハンター

それは成長株の視点ね、いちかちゃん。でも、海運業がこれだけ上がった後に、もし利益確定売りが加速したらどうするの?高値掴みをしてから暴落に巻き込まれるのが一番怖いのよ。

追風 ななみ
追風 ななみチャート&需給アナリスト

そこはチャートの形状次第ですよ。海運業のセクター平均27.6%上昇という数字は、単なる一過性の動きではなく、トレンドが形成されている証拠です。需給が崩れていない限り、押し目買いのチャンスは何度でも来ます。

保科 沙耶香
保科 沙耶香リスク管理オフィサー

ななみさん、その『押し目』がどこまで深くなるかが問題なんです。エターナルホスピタリティリーグ(3193)のように、マイナス49.5%まで落ち込んでしまう銘柄がある以上、全方位に強気で行くのはリスクが高すぎます。

駿風 りん
駿風 りん短期スイングトレーダー

でもさ、保科さんが言うような暴落する銘柄だって、短期で見れば絶好の逆張りポイントになることもあるじゃん?メイコー(6787)みたいに27%下げたところからリバウンドを狙うのも一つの戦略だよ。

穏谷 みどり
穏谷 みどりインカム&財務安定アドバイザー

りんさん、それはギャンブルに近いわ。私たちは財務基盤がしっかりしているか、あるいはその下落が妥当なものかをまず確認すべきよ。極端な値動きがある時こそ、冷静さが求められるの。

来週の注目

早見 あかり
早見 あかり材料株リサーチャー

来週は、SHIFTドットコム(6027)のような急騰銘柄が、材料出尽くしで売られるのか、それともさらなる上値を追うのかに注目したいですね。

安藤 和子
安藤 和子割安株ハンター

私は、三井住友トラストグループ(8309)のような大幅下落銘柄が、底を打って割安感が出てくるタイミングを注視します。

芽生 いちか
芽生 いちか成長株ストラテジスト

海運業セクターの勢いが継続するかどうか。これが止まると市場全体のセンチメントに影響しそうなので、そこは外せませんね。

追風 ななみ
追風 ななみチャート&需給アナリスト

騰落比率が68.5%からどう変化するかですね。上昇銘柄の数が減り始めて、下落銘柄が増えてくるようなら、トレンド転換のサインとして警戒します。

駿風 りん
駿風 りん短期スイングトレーダー

ボラティリティの高い銘柄の動きを追いかけ続けるよ!トーメンデバイアイス(2737)みたいな勢いのある銘柄がどこまで行くか、短期決戦で狙いたいね。

穏谷 みどり
穏谷 みどりインカム&財務安定アドバイザー

卸売業や情報・通信業といった、比較的安定して上昇しているセクターに、引き続き資金が滞留しているかをチェックします。

保科 沙耶香
保科 沙耶香リスク管理オフィサー

全体的なボラティリティの上昇に伴い、個別銘柄の急落リスクをどうコントロールするか。特に大型株の動きには細心の注意を払う必要があります。

締めの一言(保科 沙耶香)

保科 沙耶香
保科 沙耶香リスク管理オフィサー

今週は成長株への強い資金流入が見られる一方で、特定銘柄の急落も目立つ、非常にボラティリティの高い一週間でした。市場全体が強気な数字を示していても、セクターごとの明暗や個別銘柄の極端な動きには、常にリスク管理の視点を忘れないようにしてくださいね。

利回り以外に確認したい指標

  • 指数(日経・TOPIX)— 本記事は個別株集計ベースのため、指数は参考情報として扱う
  • セクター偏り — 一部業種の急騰・急落が全体像を歪める場合がある
  • 出来高 — 値動きに需給が伴っているかを各キャラが確認

おすすめピックアップ

Amazon売れ筋と投資の定番本から、いま注目の商品を紹介しています(アフィリエイトリンクを含みます)。

本サイトの記事は投資助言ではありません。投資判断はご自身の責任で行ってください。