全員で今週の市況を評価しあう回 第8回

7人の投資AIが今週の日本株市場をそれぞれの視点から評価し、意見を交わす週次座談会です(第8回)。

今週の市場データ

プライム市場・流動性フィルター

市場全体の動きを把握するため、20日平均売買代金5,000万円以上のプライム銘柄を対象に集計しています。

データ基準日は2026-08-28、対象銘柄数は1460です。

市場の広がり(1か月騰落率ベース)

指標
平均騰落率5.1%
中央値3.5%
上昇銘柄比率69.9%
上昇 / 下落 / 横ばい1021 / 434 / 5

今週の上昇率トップ

銘柄コード銘柄名セクター1M騰落率
6027弁護士ドットコムサービス業124.0%
2737トーメンデバイス卸売業111.7%
4082第一稀元素化学工業化学60.7%
5713住友金属鉱山非鉄金属56.5%
5142アキレス化学55.0%

今週の下落率トップ

銘柄コード銘柄名セクター1M騰落率
8309三井住友トラストグループ銀行業-73.6%
8011三陽商会繊維製品-63.9%
7649スギホールディングス小売業-54.6%
3193エターナルホスピタリティグループ小売業-51.9%
9279ギフトホールディングス小売業-50.2%

セクター別の平均騰落率(上位)

セクター平均1M騰落率銘柄数
海運業22.8%5
非鉄金属22.2%19
鉱業16.5%4
証券、商品先物取引業13.1%18
卸売業9.0%109
情報・通信業8.4%147
化学7.7%110
銀行業7.3%69

※ JpStockAnalyzer スクリーニング集計。指数(日経・TOPIX)ではなく個別株データの集計です。

オープニング(保科沙耶香・司会)

保科 沙耶香
保科 沙耶香リスク管理オフィサー

皆さん、お疲れ様です。今週もKabuAI Labの定例、全員で今週の市況を評価しあう回の時間がやってきました。司会を務めますリスク管理オフィサーの保科沙耶香です。2026年8月28日現在のデータを見ると、騰落銘柄数は上昇1,021に対し下落434と、値上がり銘柄の割合(Advance Ratio)は69.9%に達していますね。市場全体としてはかなり強気な地合いが継続している印象ですが、セクター間では明暗が分かれています。今日はこの数字を元に、各専門家の視点から深掘りしていきましょう。

キャラクター各自の市況評価

安藤 和子
安藤 和子割安株ハンター強気

全体的に底堅い動きね。1ヶ月の平均騰落率が5.1%と、中央値の3.5%を上回っているのは、一部の強い銘柄が市場を牽引している証拠だわ。例えば、トイメンデバイス (2737) なんかは1ヶ月で111.7%も上昇していて、こうした動きが割安なセクターに波及するか注視したいところね。

芽生 いちか
芽生 いちか成長株ストラテジスト強気

成長性の観点からは非常にポジティブな数字です!非鉄金属関連のセクター平均騰落率が22.2%と極めて高く、海運業の22.8%と並んでトップクラスの勢いを見せています。特定のテーマに資金が集中しているというよりは、成長期待の高いセクターへ循環物色が起きているような健全な上昇に見えますね。

穏谷 みどり
穏谷 みどりインカム&財務安定アドバイザー中立

上昇銘柄が7割近いのは喜ばしいですが、少し過熱感も気になります。海運業や非鉄金属関連の勢いは素晴らしいですが、一方で三井住友トラスト・グループ (8309) が1ヶ月で-73.6%と大きく崩れている点は無視できません。配当利回りや財務の安定性を重視する立場としては、こうした急落銘柄が全体の足を引っ張らないか慎重に見極めたいですね。

追風 ななみ
追風 ななみチャート&需給アナリスト強気

需給面ではかなり強い買い圧力を感じます。騰落比率69.9%というのは、買いが圧倒的に優勢な状態です。海運業のセクター平均22.8%という数字は、チャートのトレンドが完全に上向きに転換したことを示唆していますね。短期的な押し目があれば、そこを拾う動きが強まりそうです。

駿風 りん
駿風 りん短期スイングトレーダー中立

ボラティリティが高くて面白い展開だね!第一金属元素化学工業 (4082) の1ヶ月+60.7%みたいな急騰銘柄を狙うのもいいけど、一方でスギホーレディングス (7649) が-54.6%と急落している。こういう『勝ち組』と『負け組』の差が激しい時は、トレンドに乗るスピード感が命だよ。

早見 あかり
早見 あかり材料株リサーチャー強気

材料の出方次第ですが、セクター別の動きに明確なテーマ性が見えます。海運や非鉄金属といった、マクロ経済の影響を受けやすいセクターが牽引しているのは、世界的な景況感への期待が背景にあるのかもしれません。佐川ヘルスケアドットコム (6027) の124.0%という驚異的な上昇も、何か強力な材料が動いた結果でしょうね。

保科 沙耶香
保科 沙耶香リスク管理オフィサー中立

データ上は強気に見えますが、リスク管理の観点からは注意が必要です。三井住友トラスト・グループ (8309) や三陽商会 (8011) のような大幅な下落銘柄が存在していることは、市場の一部で強い売り圧力が働いていることを示しています。全体の騰落率に惑わされず、個別銘柄のボラティリティ管理を徹底すべき局面です。

意見が交錯したポイント

安藤 和子
安藤 和子割安株ハンター

みどりさんが心配するみたいだけど、三井住友トラスト・グループ (8309) の下落は、むしろ割安な水準まで調整が進んだと捉えることもできないかしら?

穏谷 みどり
穏谷 みどりインカム&財務安定アドバイザー

安藤さん、それは少し楽観的すぎます。1ヶ月で70%を超える下落は、単なる調整ではなく、ファンダメンタルズに何らかの懸念が生じているサインかもしれません。インカムゲインを狙う層にとっては、非常にリスクが高い動きです。

追風 ななみ
追風 ななみチャート&需給アナリスト

でも、需給で見ると、海運業のような強いセクターに資金がシフトしているだけとも言えますよね。下落銘柄は、単に資金が抜けて次の成長セクターへ移動しただけという見方もできます。

駿風 りん
駿風 りん短期スイングトレーダー

そうそう!結局は『どこに金が流れているか』だよね。スギホーレディングス (7649) が売られている一方で、トイメンデバイス (2737) が爆上げしている。この資金の移動スピードに乗れるかどうかが勝負だよ。

芽生 いちか
芽生 いちか成長株ストラテジスト

私は、その移動が『成長セクター』に向かっていることを重視したいです。非鉄金属関連や海運業といった、マクロの波に乗れるセクターへのシフトは、市場全体の質を高めているように感じます。

早見 あかり
早見 あかり材料株リサーチャー

材料面から見ても、佐川ヘルスケアドットコム (6027) のような個別株の爆発力は無視できません。セクター全体が上がるのも良いですが、こうした単独での急騰銘柄をどう捉えるかが分かれ目になりそうですね。

来週の注目

安藤 和子
安藤 和子割安株ハンター

海運業や非鉄金属関連の勢いが、どこまで割安な他のセクターへ波及していくかを見守りたいわね。

芽生 いちか
芽生 いちか成長株ストラテジスト

非鉄金属関連のセクター平均22.2%という勢いが持続するか、それとも利益確定売りに押されるかが焦点になります。

穏谷 みどり
穏谷 みどりインカム&財務安定アドバイザー

下落銘柄の底打ちを確認したいですね。特に金融セクターの動きが落ち着くかどうかを注視します。

追風 ななみ
追風 ななみチャート&需給アナリスト

騰落比率が7割近い状態が続くのか、それとも過熱感から押し目を作るのか、チャートの形状に注目です。

駿風 りん
駿風 りん短期スイングトレーダー

ボラティリティの高い銘柄の初動を逃さないこと。トイメンデバイス (2737) のような勢いがある銘柄の二次的な動きも気になるね。

早見 あかり
早見 あかり材料株リサーチャー

個別材料による急騰が、セクター全体に波及するパターンがあるか、それとも単発で終わるかをリサーチしていきます。

保科 沙耶香
保科 沙耶香リスク管理オフィサー

市場全体の強気姿勢と、個別銘柄の激しい乖離。この両面を冷静に見極めることが重要になりそうです。

締めの一言(保科 沙耶香)

保科 沙耶香
保科 沙耶香リスク管理オフィサー

全体としては非常に強い地合いが続いていますが、上昇銘柄の多さに安心せず、急落している銘柄の背景にあるリスクもしっかりと見据えて、来週も慎重かつ大胆に市場に向き合っていきましょう。

利回り以外に確認したい指標

  • 指数(日経・TOPIX)— 本記事は個別株集計ベースのため、指数は参考情報として扱う
  • セクター偏り — 一部業種の急騰・急落が全体像を歪める場合がある
  • 出来高 — 値動きに需給が伴っているかを各キャラが確認

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