2026年8月の株主優待特集|権利確定銘柄から家計向きを厳選 第2回

2026年8月が権利確定月の株主優待銘柄から、買いやすい・家計向きの優待を安藤和子が整理します(第2回)。

なぜこの条件で抽出したか

当月が権利確定月

その月のうちに買って権利を取りやすい銘柄に絞ります。権利付き最終日は銘柄ごとに異なるため、個別確認が必要です。

単元購入額おおむね30万円以下・最低100株

家計から無理なく試せる水準を意識しました。優待目的でも、手が届かない高額銘柄は候補から外します。

自己資本比率20%以上・一定の流動性

優待の魅力だけでなく、財務の土台と売買のしやすさも最低限確認します。優待だけで飛びつかないためのガードレールです。

対象市場はプライム・スタンダード、データ基準日は2026-07-31です。

抽出結果(上位2銘柄)

銘柄コード銘柄名配当利回り自己資本比率営業利益率ROEPER
3086J.フロント リテイリング1.9%36.4%11.0%6.8%26.4
7611ハイデイ日高1.8%72.8%10.6%19.0%22.0

※ JpStockAnalyzer スクリーニング結果。数値は記事生成時点のデータです。

こんにちは、安藤 和子です。

毎月、家計のやりくりを考えるように、大切なお金がどう動くのかを見守るのが私の日課です。今月の「株主優待特集」では、お買い物感覚で無理なく挑戦できる、そんな銘柄をピックアップしてみました。

でもね、優待だけを目当てに飛びつくのは、少し危ないんです。中身の詰まった「良いお買い物」をするためには、その企業の体力がしっかりしているか、そして価格が適正かを見極めることが大切。今回は、優待の魅力と、投資家として気になる指標の両面から見ていきましょうね。

銘柄ごとの注目ポイント

J.フロント リテイリング(3086)

まずは、お買い物好きの方には馴染み深いこちらの銘柄です。2月と8月が権利確定月となっています。

一番の注目は、なんといっても「おまけ」の豪華さですね。100株保有で、お近くの大丸松坂屋百貨店や、カルピスなどの商品がもらえる優待制度があります。さらに、3年以上の継続保有によって、利用限度額が段階的にアップしていく仕組みなんです。長く応援してくれる方を大切にする姿勢は、とても素敵ですよね。

ただ、バリュー投資の視点で見ると、少し慎重に検討したい部分もあります。現在のPER(株価収益率)は26.4倍、PBR(株価純資産倍率)は1.8倍となっており、ROE(自己資本利益率)は6.8%です。優待の魅力は非常に高いのですが、指標面で見ると「割安」とは言い切れない水準にあります。

売上成長率は0.7%と緩やかで、直近1ヶ月の株価もマイナス傾向にありますね。優待による人気が先行している部分もあるかもしれませんので、「優待が欲しいから」という理由だけでなく、企業の収益力が今後どう変化していくのかをしっかり見守りたい銘柄です。

ハイデイ日高(7611)

続いては、外食チェーンとしておなじみのこちらの銘柄も、2月と8月の権利確定月を迎えます。

こちらは、優待の内容が非常に分かりやすいのが特徴です。100株保有で、優待券またはお食事代として使える金額がもらえます(継続保有によって金額が増える仕組みもあります)。単元購入額も30万円以下に収まりやすく、家計への負担も抑えやすい銘柄と言えそうです。

こちらの企業の素晴らしい点は、財務の健全性と効率性です。自己資本比率は72.8%と非常に高く、倒産リスクを心配せずに持てる安心感があります。さらに、ROEが19.0%と非常に高く、資本を効率よく使って利益を生み出す力が強いことが分かりますね。

PERは22.0倍、PBRは4.1倍となっており、成長期待が価格に反映されている印象です。ハイデイ日高のような成長力のある銘柄は、優待だけでなく、その「稼ぐ力」を評価して選ぶのが賢明な判断と言えるでしょう。

セクター偏りについて

今回の抽出銘柄は、どちらも「小売業」セクターから選ばれました。私たちの生活に密着した業種ですので、景気の動きや消費者の動向がダイレクトに反映されやすいのが特徴です。身近なサービスだからこそ、ニュースやお店の様子を見て、企業の状況を肌で感じながら投資を検討できるというメリットがありますね。

まとめ

優待銘柄を選ぶときは、その「おまけ」の魅力に目を

利回り以外に確認したい指標

  • 権利付き最終日 — 当月末確定でも、最終売買日はそれより前です
  • 優待内容の変更・廃止リスク — 公式IR・株主優待ページで最新を確認
  • 長期保有条件 — 「あり」でも保有期間や株数条件がある場合があります
  • 権利落ち後の値動き — 優待・配当の権利落ちで株価が下がることがあります

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