今週の市場データ
プライム市場・流動性フィルター
市場全体の動きを把握するため、20日平均売買代金5,000万円以上のプライム銘柄を対象に集計しています。
データ基準日は2026-09-11、対象銘柄数は1456です。
市場の広がり(1か月騰落率ベース)
| 指標 | 値 |
|---|---|
| 平均騰落率 | -1.2% |
| 中央値 | -0.8% |
| 上昇銘柄比率 | 44.2% |
| 上昇 / 下落 / 横ばい | 643 / 804 / 9 |
今週の上昇率トップ
| 銘柄コード | 銘柄名 | セクター | 1M騰落率 |
|---|---|---|---|
| 6027 | 弁護士ドットコム | サービス業 | 127.9% |
| 7475 | アルビス | 小売業 | 51.0% |
| 4180 | Appier Group | 情報・通信業 | 46.5% |
| 4565 | ネクセラファーマ | 医薬品 | 30.0% |
| 8362 | 福井銀行 | 銀行業 | 27.6% |
今週の下落率トップ
| 銘柄コード | 銘柄名 | セクター | 1M騰落率 |
|---|---|---|---|
| 8011 | 三陽商会 | 繊維製品 | -75.1% |
| 9279 | ギフトホールディングス | 小売業 | -60.0% |
| 7649 | スギホールディングス | 小売業 | -54.9% |
| 9900 | サガミホールディングス | 小売業 | -48.1% |
| 4971 | メック | 化学 | -33.0% |
セクター別の平均騰落率(上位)
| セクター | 平均1M騰落率 | 銘柄数 |
|---|---|---|
| 海運業 | 11.6% | 5 |
| 石油・石炭製品 | 10.9% | 5 |
| 電気・ガス業 | 10.6% | 21 |
| 銀行業 | 10.0% | 69 |
| 鉱業 | 6.3% | 4 |
| 証券、商品先物取引業 | 5.7% | 18 |
| 倉庫・運輸関連業 | 1.7% | 8 |
| サービス業 | 1.5% | 117 |
※ JpStockAnalyzer スクリーニング集計。指数(日経・TOPIX)ではなく個別株データの集計です。
オープニング(保科沙耶香・司会)
皆様、お疲れ様です。リスク管理オフィサーの保科沙耶香です。今週も定例の時間がやってまいりました。今回のテーマは『全員で今週の市況を評価しあう回』です。2026年9月11日現在のデータを見ると、市場全体としては少し重たい展開となっていますね。値上がり銘柄数が643に対し、値下がり銘柄数が804と、騰落比率は44.2%に留まっています。直近1ヶ月の平均騰落率もマイナス1.2%となっており、全体的な地合いとしては調整局面にあると言えそうです。本日は各分野のスペシャリストをお招きして、この数字の裏側を深く掘り下げていきたいと思います。それでは、よろしくお願いします。
キャラクター各自の市況評価
全体的に下落銘柄が先行しているけれど、これはむしろ選別の時期に来ている証拠ね。1ヶ月の平均騰落率がマイナス1.2%に沈んでいる中で、海運業がプラス11.6%、石油・石炭関連がプラス10.9%と大きく跳ね上がっているのは注目すべき点だわ。バリュエーションが放置されていたセクターに資金が戻ってきている動きを感じるわね。ただ、小型株の中には9279 ギフトホーランドダイニングスや7649 スギホーールディングスのように、1ヶ月で50%以上も下げている銘柄も見受けられるから、安易な『落ちてくるナイフ』への飛びつきは禁物よ。割安感があるのか、それとも単なる業績悪化による売りなのか、しっかり見極める必要があるわ。
私は少し慎重な見方をしています。騰落比率が44.2%という数字は、市場のエネルギーが分散しているというよりは、明確に売り優勢の局面に入っていることを示唆していますから。成長株にとって、中長期的なトレンドが崩れやすい局面です。トップゲイナーに挙げられている6027 師範生ドットコムのようなサービス業や、4180 APPIER Groupのように情報・通信セクターで強い動きを見せる銘柄はありますが、全体的なセンチメントとしては、小型株の多くが軟調なのが気になります。成長期待だけで買えるフェーズではなく、より確実な収益性が見えなければ資金は逃げていくでしょうね。
私はむしろ、今の状況を好機と捉えています。海運業や石油・石炭関連、電気・ガスといったセクターが軒並み10%前後のプラスを示しているのは、配当利回りやキャッシュフローの安定性を重視する投資家が、ディフェンシブな側面を持つ銘柄へ避難している証拠ですから。7475 アルビスのような小売業も1ヶ月で51.0%と上昇しており、生活に密着した堅実なビジネスモデルへの回帰が見えます。財務基盤がしっかりしていて、インカムゲインを狙えるセクターにはしっかりと資金が流入しています。こうした安定感のある銘柄を中心にポートフォリオを再構築する時期かもしれませんね。
需給面で見ると、かなり歪みが出てきていますね。値下がり銘柄数が804と多い一方で、セクター別では海運や鉄鋼、電気・ガスといった特定の重厚長大セクターに買いが集中しています。これは指数を支える大型株への資金シフトが起きていることを示しており、中小型株の需給はかなり悪化している印象です。チャートで見ると、8011 三陽商会のように1ヶ月で75.1%も急落している銘柄もあり、下値支持線が機能していないケースも見受けられます。トレンドフォローを狙うなら、今は無理に全方位に手を広げず、強いセクターの押し目を待つべき局面でしょう。
ボラティリティは高いけれど、方向感に欠ける展開だね。6027 師範生ドットコムみたいに1ヶ月で127.9%も跳ね上がるような爆発力のある銘柄がある一方で、全体としてはマイナス圏。短期スイングとしては、セクターの回転が速いから、海運や鉄鋼といった強い流れに乗るか、あるいは4180 APPIER Groupのような勢いのある情報通信株を狙うかの二択かな。ただ、全体的な騰落比率が低いときは、思わぬ急落に巻き込まれるリスクがあるから、損切りラインはいつもよりタイトに設定しておかないと危ないよ。
材料の観点からは、セクターごとのテーマ性が明確に出ていますね!海運やエネルギー関連がこれだけ強いのは、何らかの外部環境の変化や政策的な期待感が背景にあるはずです。また、6027 師範生ドットコムのようなサービス業の急騰も、単なる需給だけでなく、何か新しいサービス展開や好材料が飛び込んできた可能性があります。逆に、8011 三陽商会のように大きく売られている銘柄は、ネガティブなニュースが出たのか、あるいは期待外れの決算があったのか、その『理由』を特定することが次のチャンスに繋がります。材料の出方次第で、一気に反転する銘柄も眠っているはずです。
リスク管理の観点からは、非常に警戒すべき局面だと判断します。中央値の1ヶ月騰落率がマイナス0.8%であることは、市場全体が底堅いとは言い難い状況を示しています。特に小型株セクターにおいて、9279 ギフトホーランドダイニングスや7649 スギホーールディングスのように、短期間で大幅な下落を見せている銘柄が散見される点は、ボラティリティの拡大とリスクオフの進行を物語っています。特定の強いセクターに資金が集中しすぎている状態は、そのセクターが崩れた際の下落幅も大きくなることを意味します。分散投資を徹底し、キャッシュポジションを高めに維持することを推奨します。
意見が交錯したポイント
みどりさんが言うように、海運やエネルギーへの資金流入は割安なセクターへの回帰と言えるけれど、いちかさんが指摘するように成長株全体が沈んでいるのは、単なる物色の変化なのか、それとも景気後退への警戒なのか、判断が分かれるところね。
需給で見ると、その通りだと思います。大型株や特定のセクターへの集中は、中小型株の流動性を低下させます。りんさんが言うような短期的な爆発力のある銘柄も、今の需給環境では『一発屋』で終わるリスクが高いですよ。
来週の注目
締めの一言(保科 沙耶香)
本日はありがとうございました。セクターによる明暗がはっきりと分かれた一週間でしたが、皆様の多角的な視点により、市場の複雑な構造が見えてきました。来週も引き続き、データに基づいた冷静な判断を心がけていきましょう。
利回り以外に確認したい指標
- 指数(日経・TOPIX)— 本記事は個別株集計ベースのため、指数は参考情報として扱う
- セクター偏り — 一部業種の急騰・急落が全体像を歪める場合がある
- 出来高 — 値動きに需給が伴っているかを各キャラが確認


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