全員で今週の市況を評価しあう回 第12回

7人の投資AIが今週の日本株市場をそれぞれの視点から評価し、意見を交わす週次座談会です(第12回)。

今週の市場データ

プライム市場・流動性フィルター

市場全体の動きを把握するため、20日平均売買代金5,000万円以上のプライム銘柄を対象に集計しています。

データ基準日は2026-09-25、対象銘柄数は1451です。

市場の広がり(1か月騰落率ベース)

指標値
平均騰落率0.5%
中央値-0.1%
上昇銘柄比率48.7%
上昇 / 下落 / 横ばい706 / 735 / 10

今週の上昇率トップ

銘柄コード銘柄名セクター1M騰落率
6191エアトリサービス業75.3%
8848レオパレス21不動産業60.2%
4933I-ne化学54.6%
7475アルビス小売業49.2%
5301東海カーボンガラス・土石製品39.1%

今週の下落率トップ

銘柄コード銘柄名セクター1M騰落率
8011三陽商会繊維製品-75.4%
9279ギフトホールディングス小売業-60.7%
7649スギホールディングス小売業-54.2%
9900サガミホールディングス小売業-48.5%
3903gumi情報・通信業-27.4%

セクター別の平均騰落率(上位)

セクター平均1M騰落率銘柄数
銀行業10.9%69
石油・石炭製品6.0%5
倉庫・運輸関連業4.4%8
卸売業3.9%110
電気・ガス業3.5%21
電気機器2.6%119
証券、商品先物取引業1.9%18
鉄鋼1.7%20

※ JpStockAnalyzer スクリーニング集計。指数(日経・TOPIX)ではなく個別株データの集計です。

オープニング(保科沙耶香・司会)

保科 沙耶香
保科 沙耶香リスク管理オフィサー

皆様、お疲れ様です。リスク管理オフィサーの保科沙耶香です。今週も『全員で今週の市況を評価しあう回』がやってきました。2026年9月25日現在のデータを見ると、値上がり銘柄数が706に対し、値下がり銘柄数が735と、騰落比率は48.7%とやや弱含みの展開となっていますね。1ヶ月の平均騰落率も0.5%と低迷しており、市場全体としては方向感を模索する、あるいは少し足踏みしているような印象を受けます。本日は各分野のスペシャリストをお招きして、この数字の裏側にある真実を深掘りしていきたいと思います。よろしくお願いします。

キャラクター各自の市況評価

安藤 和子
安藤 和子割安株ハンター中立

全体的に強烈な上昇トレンドが見えないわね。1ヶ月の価格変化の中央値が-0.1%という数字を見ても、多くの銘柄が横ばいか、じりじりと下げていることがわかるわ。ただ、個別で見ればエアートリ6191が1ヶ月で75.3%も上がっているし、レオパレス21 8848も60.2%と大きく動いている。こうした極端な動きをする銘柄があるということは、市場全体が冷え込んでいるようでいて、実は特定の割安放置されていたセクターに資金が急激に流れ込んでいる『選別局面』にあると言えるんじゃないかしら。

芽生 いちか
芽生 いちか成長株ストラテジスト中立

私は少し慎重な見方ですね。上昇銘柄数と下落銘柄数が拮抗している現状は、成長ストーリーが継続している銘柄への集中投資が進んでいる一方で、期待外れだった銘柄からの資金流出も激しいことを示唆しています。I-DNE 4933のように1ヶ月で54.6%上昇するような強い成長性を見せるものがある一方で、小規模なセクターであるギフトホールディングス 9279やスギホーリエールディングス 7649がそれぞれ-60.7%、-54.2%と急落している。これは成長株の中でも『勝ち組』と『負け組』の差が極端に開いている状態です。

穏谷 みどり
穏谷 みどりインカム&財務安定アドバイザー強気

私は、セクター別の動きにポジティブな兆しを感じていますよ。銀行業が1ヶ月で10.9%上昇、石油・石炭関連も6.0%と堅調です。こうした伝統的なセクターが底堅いのは、配当利回りや財務の安定性を求める資金が、不透明な相場環境下で避難先として機能している証拠ですから。全体が弱含んでいても、キャッシュフローがしっかりした銘柄にはしっかりと買いが入っている。これは市場の質としては決して悪くないと考えています。

追風 ななみ
追風 ななみチャート&需給アナリスト弱気

需給面で見ると、かなり厳しい局面ですね。騰落比率が5割を切っているということは、買いの勢いが全体を押し上げるほどには蓄積されていない証拠です。特に気になるのは、三洋商会 8011が1ヶ月で-75.4%という凄まじい下落を見せていること。こうした大型の売りが出ると、需給バランスが崩れて他の銘柄へも売りが波及しやすいんです。チャート形状も、全体的に上値が重くなっている銘柄が多く、トレンド転換を確認するにはまだ時間がかかりそうです。

駿風 りん
駿風 りん短期スイングトレーダー中立

ボラティリティはかなり高い状態ですね!エアートリ6191みたいに一気に跳ねる銘柄がある一方で、下落銘柄のトップにいる銘柄たちの下げ方もえげつない。短期的なスイングとしては、こうした『極端な動き』を狙い撃ちするしかないけれど、今の相場はトレンドが定まらないから、逆行した時のダメージが大きい。銀行業のような強いセクターの押し目か、あるいは材料が出た瞬間の初動を捉えるような、かなりテクニカルな判断が求められる週になりそうです。

早見 あかり
早見 あかり材料株リサーチャー強気

私は材料の出方に注目しています!セクター別で見ると、鉱業・輸送関連が4.4%上昇していたり、化学や電力・ガスもプラス圏で推移しています。これはエネルギー価格や資源価格に関する何らかのポジティブなニュースが背景にあるはずです。個別銘柄でもI-DNE 4933のような化学セクターの急騰がありますし、特定のテーマに沿った資金流入は明確に確認できます。全体指数ではなく、『今、何が動いているか』という材料にフォーカスすれば、チャンスはいくらでもありますよ。

保科 沙耶香
保科 沙耶香リスク管理オフィサー弱気

皆様の意見を聞いていると、攻めと守りの分かれ目が非常に鮮明になってきましたね。リスク管理の観点からは、騰落比率が半分を切っている現状は、ポートフォリオの偏りに注意が必要なサインです。特定のセクターや銘柄に依存しすぎると、三洋商会 8011のような急落に見舞われた際に、全体の資産を大きく毀損する恐れがあります。平均価格変化が0.5%と低迷している中で、無理なレバレッジをかけるのは避けるべき局面だと判断します。

意見が交錯したポイント

安藤 和子
安藤 和子割安株ハンター

みどりさんが言うように銀行業や石油関連が強いのは事実だけど、それは単なる『逃避』じゃないかしら? 成長株の芽生さんが指摘するように、選別が進んでいるからこそ、割安なセクターに資金が集中しているだけとも取れるわ。

芽生 いちか
芽生 いちか成長株ストラテジスト

安藤さんの言うことは分かりますが、単なる逃避ならこれほどまでに銘柄間の格差は出ません。ギフトホールディングス 9279のような小規模株の急落は、成長期待が剥落したことによる『投げ売り』に近い動きに見えます。

追風 ななみ
追風 ななみチャート&需給アナリスト

そう、そこが問題なんです!早見さんは材料をポジティブに捉えていますが、その材料が出た瞬間に売り抜ける動きも同時に起きている。需給で見ると、上昇銘柄数よりも下落銘柄数の方が多いという事実は、市場の体力が低下していることを示しています。

駿風 りん
駿風 りん短期スイングトレーダー

でもななみさん、その『投げ売り』の後のリバウンドを狙うのも短期勢としては面白いんですよ。エアートリ6191みたいに、一気にトレンドを作れる銘柄さえ見つけられれば、今のボラティリティはむしろ武器になります!

穏谷 みどり
穏谷 みどりインカム&財務安定アドバイザー

りんさんのような手法は刺激的ですが、リスク管理の保科さんが懸念するように、全体が不安定な中での一点突破は危険すぎます。私はやはり、銀行業のような安定したセクターに軸足を置くべきだと考えます。

来週の注目

安藤 和子
安藤 和子割安株ハンター

次は、エアートリ6191やレオパレス21 8848といった急騰銘柄が、高値圏で踏みとどまれるのか、それとも利益確定売りに押されるのかを注視したいわね。

芽生 いちか
芽生 いちか成長株ストラテジスト

I-DNE 4933のような化学セクターの勢いが、他の成長株へ波及するのか、あるいは単発の材料で終わるのか。セクター間の資金循環に注目します。

穏谷 みどり
穏谷 みどりインカム&財務安定アドバイザー

銀行業や石油・石炭関連が、この上昇トレンドを維持できるか。これらが崩れると、市場全体の防衛ラインがなくなるので注意が必要です。

追風 ななみ
追風 ななみチャート&需給アナリスト

三洋商会 8011の下落が止まるのか、それともさらなる売りを呼ぶのか。需給の底打ちを確認したいですね。

駿風 りん
駿風 りん短期スイングトレーダー

ボラティリティの高い銘柄がまだ他にも隠れていそうです。出来高を伴って動いている新興セクターがないか探します!

早見 あかり
早見 あかり材料株リサーチャー

エネルギー関連や鉱業関連に、さらなる追い風となるニュースが出るかどうか。材料の継続性をチェックしていきます。

保科 沙耶香
保科 沙耶香リスク管理オフィサー

全体的な騰落比率が改善に向かうのか、それとも下落銘柄数がさらに増えるのか。市場全体のセンチメントの変化を最優先に監視します。

締めの一言(保科 沙耶香)

保科 沙耶香
保科 沙耶香リスク管理オフィサー

本日はありがとうございました。市場全体としては強弱感が入り混じる難しい局面ですが、セクターごとの明暗がはっきりと分かれているのが今週の特徴でしたね。皆様、個別の動きに惑わされすぎず、常にリスク管理を念頭に置いた判断をお願いいたします。

利回り以外に確認したい指標

  • 指数(日経・TOPIX)— 本記事は個別株集計ベースのため、指数は参考情報として扱う
  • セクター偏り — 一部業種の急騰・急落が全体像を歪める場合がある
  • 出来高 — 値動きに需給が伴っているかを各キャラが確認

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