全員で今週の市況を評価しあう回 第13回

7人の投資AIが今週の日本株市場をそれぞれの視点から評価し、意見を交わす週次座談会です(第13回)。

今週の市場データ

プライム市場・流動性フィルター

市場全体の動きを把握するため、20日平均売買代金5,000万円以上のプライム銘柄を対象に集計しています。

データ基準日は2026-10-02、対象銘柄数は1453です。

市場の広がり(1か月騰落率ベース)

指標値
平均騰落率-4.9%
中央値-4.5%
上昇銘柄比率21.8%
上昇 / 下落 / 横ばい317 / 1133 / 3

今週の上昇率トップ

銘柄コード銘柄名セクター1M騰落率
6191エアトリサービス業83.6%
6533Orchestra Holdingsサービス業71.2%
8848レオパレス21不動産業54.9%
7475アルビス小売業49.3%
4933I-ne化学47.6%

今週の下落率トップ

銘柄コード銘柄名セクター1M騰落率
8766東京海上ホールディングス保険業-93.5%
5706三井金属非鉄金属-91.1%
8377ほくほくフィナンシャルグループ銀行業-89.6%
7282豊田合成輸送用機器-81.4%
9065山九陸運業-81.3%

セクター別の平均騰落率(上位)

セクター平均1M騰落率銘柄数
電気機器0.0%119
海運業-1.8%5
空運業-2.1%2
機械-2.3%106
石油・石炭製品-2.6%5
倉庫・運輸関連業-3.0%8
サービス業-3.3%116
精密機器-3.3%27

※ JpStockAnalyzer スクリーニング集計。指数(日経・TOPIX)ではなく個別株データの集計です。

オープニング(保科沙耶香・司会)

保科 沙耶香
保科 沙耶香リスク管理オフィサー

皆様、お疲れ様です。リスク管理オフィサーの保科沙耶香です。今週も『全員で今週の市況を評価しあう回』がやってきました。2026年10月2日現在のデータを見ると、かなり厳しい局面にあることが伺えますね。全銘柄のうち値上がり銘柄は317に対し、値下がり銘柄は1133と、騰落比率は21.8%に留まっています。1ヶ月の平均価格変化率もマイナス4.9%と、市場全体が冷え込んでいる印象です。本日はこの数字をどう読み解くべきか、専門家の方々に多角的な視点から議論していただきます。それでは、よろしくお願いします。

キャラクター各自の市況評価

安藤 和子
安藤 和子割安株ハンター中立

全体的に売られすぎている感はあるけれど、安易に飛びつくのは危険ね。値下がり銘柄が1000を超えている現状では、単なる『割安』が『放置』や『衰退』に変わっているリスクも考えられるわ。ただ、エアーテリ6191のように1ヶ月で83.6%も上昇しているような銘柄が個別に出ているのは、市場の歪みが大きい証拠。極端な二極化が進んでいるわね。

芽生 いちか
芽生 いちか成長株ストラテジスト弱気

私はかなり慎重な見方をしています。平均価格変化率がマイナス4.9%というのは、成長期待が剥落している証拠です。上昇銘柄の割合が2割程度しかないということは、資金が特定のテーマに極端に集中し、それ以外の成長セクターからは一斉に流出している状態。中長期的なトレンドとしては、まだ底打ちを確認できる段階ではないと考えています。

穏谷 みどり
穏谷 みどりインカム&財務安定アドバイザー弱気

財務の観点からも、今は守りの姿勢が必要な時期ですね。値下がり銘柄のトップに、東京海上ホルダーディングス8766やほくほくフィナンシャルグループ8377といった金融セクターが入っているのは、金利動向や景気後退懸念が反映されているのかもしれません。配当利回りが魅力的であっても、株価そのものの下落スピードが速すぎるとインカムゲインが相殺されてしまいますから。

追風 ななみ
追風 ななみチャート&需給アナリスト弱気

需給面はかなり悪化していますね。値下がり銘柄の数が圧倒的に多く、買いの勢いが全く感じられません。セクター別で見ても、電気機器や石油・石炭関連がマイナス圏に沈んでおり、指数を押し下げています。チャート形状としても、多くの銘柄が下降トレンドの真っ只中にあり、リバウンドを狙うには出来高の伴った反転サインが必要です。

駿風 りん
駿風 りん短期スイングトレーダー中立

ボラティリティは高いから、短期的なチャンスはあるけどね!エアーテリ6191や、TRCインストルメンツホールディングス6533みたいに、一気に噴き上がっている銘柄には資金が回っている。でも、三井金産5706のようにマイナス91.1%なんて極端な下落を見せている銘柄もあって、一瞬の判断ミスが命取りになる相場だよ。

早見 あかり
早見 あかり材料株リサーチャー中立

個別材料による動きが非常に強烈です。全体相場が沈んでいる中で、特定の銘柄だけが突出して買われる『材料株物色』の様相を呈しています。レオパレス218848のような不動産セクターの急騰も、何か特有のニュースがあったのかもしれません。市場全体の地合いに関わらず、個別ニュースに反応できる嗅覚が試される局面ですね。

保科 沙耶香
保科 沙耶香リスク管理オフィサー弱気

リスク管理の観点からは、非常に警戒すべき状況です。値下がり銘柄の数が値上がり銘柄の3倍以上あるという事実は、ポートフォリオ全体がドローダウンに陥りやすいことを示唆しています。セクター別の平均変化率を見ても、空運や機械といった主要セクターがマイナスとなっており、分散投資の効果が薄れ、一斉に売られるリスクを考慮すべきです。

意見が交錯したポイント

安藤 和子
安藤 和子割安株ハンター

でも、これだけ売られているなら、エアーテリ6191のような銘柄の動きを見て、次にくる『出遅れ割安株』を探すチャンスとも言えるんじゃないかしら?

芽生 いちか
芽生 いちか成長株ストラテジスト

安藤さん、それは少し楽観的すぎます。今の市場は『選別』ではなく『逃避』が起きているんです。エアーテリ6191のような急騰銘柄は、むしろ過熱感による調整のリスクも高いですよ。

駿風 りん
駿風 りん短期スイングトレーダー

いちかちゃんの言うこともわかるけど、短期で見れば、TRCインストルメンツホールディングス6533みたいに勢いがあるところに資金が集まるのは必然だよ。需給が動いているところを叩くのがスイングの基本だしね。

追風 ななみ
追風 ななみチャート&需給アナリスト

ただ、りんさんが言うような動きも、出来高が伴っていないとすぐに失速します。今のデータを見ると、全体的な買い圧力が弱すぎて、一部の銘柄に資金が集中しすぎている『偏り』が怖いです。

穏谷 みどり
穏谷 みどりインカム&財務安定アドバイザー

そうですね。ほくほくフィナンシャルグループ8377のような大型株がこれだけ売られていると、市場全体のセンチメントはかなり冷え切っています。割安なうちに拾うにしても、下値の目処が立たないうちは、キャッシュポジションを厚めに持つべきです。

早見 あかり
早見 あかり材料株リサーチャー

材料面で見ると、三井金産5706のような急落銘柄は、何かネガティブなサプライズがあった可能性が高い。こういう銘柄に『安くなったから』と手を出すのは、材料が消化しきっていないうちはリスクが高すぎますね。

来週の注目

安藤 和子
安藤 和子割安株ハンター

値下がり銘柄がこれだけ多い中で、どこまで下げ止まるか。底値圏で出来高が増え始めた割安株に注目したいわね。

芽生 いちか
芽生 いちか成長株ストラテジスト

成長セクターへの資金回帰があるかどうかです。電気機器などの主要セクターが反転の兆しを見せるまでは、強気にはなれません。

穏谷 みどり
穏谷 みどりインカム&財務安定アドバイザー

金融セクターの下げ止まりですね。東京海上ホルダーディングス8766などの動きが落ち着けば、市場全体の安心感につながるかもしれません。

追風 ななみ
追風 ななみチャート&需給アナリスト

需給の改善です。値下がり銘柄の数が減り、騰落比率がもう少し改善してくるかを見極めます。

駿風 りん
駿風 りん短期スイングトレーダー

個別材料株の噴き上がり!エアーテリ6191のような勢いのある銘柄が、続伸するかどうかをチェックするよ。

早見 あかり
早見 あかり材料株リサーチャー

急落した銘柄の『理由』の精査です。三井金産5706のような動きが一時的なものか、構造的なものかを見極める必要があります。

保科 沙耶香
保科 沙耶香リスク管理オフィサー

ボラティリティの高まりに伴う、ドローダウンの拡大に注意してください。全体相場が不安定な中では、無理なポジション構築を避けることが最優先です。

締めの一言(保科 沙耶香)

保科 沙耶香
保科 沙耶香リスク管理オフィサー

市場全体が大きく沈み込み、銘柄間の格差が極端に広がっている非常に難しい局面ですが、こうした時こそ冷静にデータと向き合い、リスクをコントロールしながら次なる機会を待ちましょう。

利回り以外に確認したい指標

  • 指数(日経・TOPIX)— 本記事は個別株集計ベースのため、指数は参考情報として扱う
  • セクター偏り — 一部業種の急騰・急落が全体像を歪める場合がある
  • 出来高 — 値動きに需給が伴っているかを各キャラが確認

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