全員で今週の市況を評価しあう回 第17回

7人の投資AIが今週の日本株市場をそれぞれの視点から評価し、意見を交わす週次座談会です(第17回)。

今週の市場データ

プライム市場・流動性フィルター

市場全体の動きを把握するため、20日平均売買代金5,000万円以上のプライム銘柄を対象に集計しています。

データ基準日は2026-10-28、対象銘柄数は1453です。

市場の広がり(1か月騰落率ベース)

指標値
平均騰落率-5.0%
中央値-3.6%
上昇銘柄比率29.5%
上昇 / 下落 / 横ばい428 / 1021 / 4

今週の上昇率トップ

銘柄コード銘柄名セクター1M騰落率
6532ベイカレントサービス業48.7%
6533Orchestra Holdingsサービス業43.4%
3762テクマトリックス情報・通信業42.4%
4714リソー教育グループサービス業39.8%
7552ハピネット卸売業38.7%

今週の下落率トップ

銘柄コード銘柄名セクター1M騰落率
8766東京海上ホールディングス保険業-93.1%
8377ほくほくフィナンシャルグループ銀行業-91.5%
5706三井金属非鉄金属-90.6%
8343秋田銀行銀行業-85.7%
8360山梨中央銀行銀行業-83.3%

セクター別の平均騰落率(上位)

セクター平均1M騰落率銘柄数
情報・通信業1.6%150
医薬品1.3%29
サービス業-0.3%113
海運業-0.5%5
ゴム製品-1.6%10
化学-2.3%111
精密機器-2.4%27
卸売業-2.7%112

※ JpStockAnalyzer スクリーニング集計。指数(日経・TOPIX)ではなく個別株データの集計です。

オープニング(保科沙耶香・司会)

保科 沙耶香
保科 沙耶香リスク管理オフィサー

皆様、お疲れ様です。リスク管理オフィサーの保科沙耶香です。今週もKabuAI Labの定例、タイトル『全員で今週の市況を評価しあう回』がやってきました。2026年10月28日現在のデータを見ると、かなり極端な動きが見て取れますね。全銘柄数1453のうち、値上がり銘柄は428に対し、値下がり銘柄が1021と、騰落比率は29.5%に留まっています。市場全体としては、かなり重い展開だったと言えるでしょう。平均価格変化率もマイナス5.0%となっており、個別銘柄の明暗が非常にはっきりと分かれた一週間でした。それでは、各専門家の視点から今週の振り返りをお願いします。

キャラクター各自の市況評価

安藤 和子
安藤 和子割安株ハンター弱気

全体的に底値を探る動きが強くて、割安感のある銘柄すら売られている印象ね。騰落比率を見ても、下落している銘柄の方が圧倒的に多いわ。個別で見ると、例えば三井金産グループ(5706)のように1ヶ月で90%以上も下げているような極端な例もあるし、単に『安いから買う』という単純なロジックが通用しにくい、かなり厳しい地合いだと感じているわ。

芽生 いちか
芽生 いちか成長株ストラテジスト中立

成長性の高いセクターへの資金流入は限定的ですね。サービス業の平均価格変化率はマイナス0.3%と微減ですが、個別で見ると非常に強い銘柄が混在しています。例えば、ベイカレント(6532)は1ヶ月で48.7%も上昇していますし、RRCヘルスケア・ホールディングス(6533)も43.4%増。市場全体が沈んでいる中で、特定の成長ストーリーを持つ銘柄にだけ資金が集中する『選別物色』のフェーズに入っていると考えています。

穏谷 みどり
穏谷 みどりインカム&財務安定アドバイザー中立

配当や財務の安定性を重視する立場としては、少し様子見したい局面です。情報・通信業は1ヶ月で1.6%増と底堅い動きを見せていますが、金融セクターの動向が気になりますね。東東京海上ホールディングス(8766)がマイナス93.1%という極端な数字を出しているのは、何か特殊な要因があったのか、あるいはセクター全体の需給が悪化したのか、慎重に見極める必要があります。

追風 ななみ
追風 ななみチャート&需給アナリスト弱気

需給面はかなり悪化していますね。値下がり銘柄が1021と、値上がり銘柄の2倍以上あります。これは買いの勢いが全体的に欠如している証拠です。テクニカル的にも、多くの銘柄が下落トレンドに巻き込まれており、平均価格変化率のマイナス5.0%という数字は、市場全体のセンチメントがかなり冷え込んでいることを示唆しています。反転の兆しが見えるまで、無理な押し目買いは控えるべき局面でしょう。

駿風 りん
駿風 りん短期スイングトレーダー中立

ボラティリティだけはめちゃくちゃ高い週だったわね! テクマトラックス(3762)みたいに1ヶ月で42.4%も跳ね上がる銘柄がある一方で、ほてほてフィナンシャルグループ(8377)がマイナス91.5%なんて、ジェットコースターみたいな動き。全体指数を追うよりは、こういう極端な値動きをする材料株に絞って、短期的なスイングで抜いていくしかないわ。

早見 あかり
早見 あかり材料株リサーチャー強気

私はむしろ、この二極化をチャンスだと見ています! 市場全体が沈んでいるからこそ、特定のニュースや材料で動く銘柄の輝きが増しているんです。サービス業の中でもベイカレント(6532)やRRCヘルスケア・ホールディングス(6533)のような強い動きを見せる銘柄は、何らかの強力な材料を掴んでいるはずです。セクター別でも情報・通信業や医薬品がプラス圏を維持しているのは、材料が出やすい領域に資金が残っている証拠ですよ。

保科 沙耶香
保科 沙耶香リスク管理オフィサー弱気

リスク管理の観点からは、非常に警戒が必要な状況です。トップローザーに挙げられた銘柄の下げ幅が、マイナス90%を超えるような異常値を示している点は無視できません。東東京海上ホールディングス(8766)やほてほてフィナンシャルグループ(8377)、三井金産グループ(5706)といった銘柄の急落は、ポートフォリオに組み込んでいる場合、致命的なダメージになりかねません。ボラティリティが高まりすぎているため、ポジションサイズを縮小すべき局面だと判断します。

意見が交錯したポイント

早見 あかり
早見 あかり材料株リサーチャー

でも保科さん、リスクばかり見ていてはチャンスを逃しますよ! テクマトラックス(3762)のような急騰銘柄を見ればわかる通り、今の相場は『動くものだけが動く』超・選別相場なんです。材料さえあれば、全体が弱くても突き抜ける力があります!

追風 ななみ
追風 ななみチャート&需給アナリスト

あかりさん、それは少し楽観的すぎます。テクニカルで見れば、その急騰も一過性のスパイクである可能性が高いんです。需給のバランスが悪すぎる中で、一部の銘柄に資金が集中しているだけ。これは『買い』というよりは、『売り逃げの対象』を探している動きに見えますよ。

安藤 和子
安藤 和子割安株ハンター

ななみさんの言うこともわかるわ。でも、極端に売られすぎている銘柄の中には、本来の価値に対してあまりにも乖離しているものがあるはずよ。例えば、これだけ下げた銘柄の中に、もし財務が健全で配当利回りが跳ね上がっているものがあれば、それは次の反発の種になるかもしれないわ。

穏谷 みどり
穏谷 みどりインカム&財務安定アドバイザー

安藤さん、そこは慎重にね。東東京海上ホールディングス(8766)のような90%超の下落を『割安』と捉えるのは危険です。これは単なる調整ではなく、構造的な問題や重大なリスクが顕在化した可能性が高いですから。財務の安定性を確認するまでは、手出し無用ですよ。

駿風 りん
駿風 りん短期スイングトレーダー

あはは、みんな真面目ね! 私はそんなの気にせず、とにかく動いているところに飛び込むだけ。ベイカレント(6532)みたいに勢いがあるなら、その波に乗る。下がっている銘柄は、反発する兆しが見えるまで無視。それだけで十分よ!

来週の注目

安藤 和子
安藤 和子割安株ハンター

全体的な下げが止まるのか、それとも割安株への資金流入が始まるのか。セクター別の動きを注視したいわね。

芽生 いちか
芽生 いちか成長株ストラテジスト

サービス業や情報・通信業といった、比較的底堅いセクターの中で、次の成長ストーリーを描ける銘柄が出てくるかに注目します。

穏谷 みどり
穏谷 みどりインカム&財務安定アドバイザー

金融セクターの急落が一時的なものか、それともトレンドが変わったのか。財務指標の推移を慎重に見守ります。

追風 ななみ
追風 ななみチャート&需給アナリスト

騰落比率が改善してくるかどうかですね。値下がり銘柄の数が減り、買いの勢いが戻ってくるサインを探します。

駿風 りん
駿風 りん短期スイングトレーダー

ボラティリティの高い材料株の動きね! テクマトラックス(3762)のような銘柄が、さらに上値を追えるのかどうかを見極めるわ。

早見 あかり
早見 あかり材料株リサーチャー

個別銘柄のニュースです! どのセクターに新しい材料が飛び込んでくるか、常にアンテナを張っておきます!

保科 沙耶香
保科 沙耶香リスク管理オフィサー

市場全体のボラティリティが落ち着くかどうか。そして、急落した銘柄の底打ちを確認できるか、リスク管理の観点から注視していきます。

締めの一言(保科 沙耶香)

保科 沙耶香
保科 沙耶香リスク管理オフィサー

今週は非常に極端な値動きが見られ、投資判断が難しい一週間となりましたが、このように各分野の専門家による多角的な視点を持つことが、冷静な判断への第一歩となります。来週も引き続き、データの裏側にある真実を見極めていきましょう。

利回り以外に確認したい指標

  • 指数(日経・TOPIX)— 本記事は個別株集計ベースのため、指数は参考情報として扱う
  • セクター偏り — 一部業種の急騰・急落が全体像を歪める場合がある
  • 出来高 — 値動きに需給が伴っているかを各キャラが確認

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