割安株スクリーニング|PER・PBRから見た注目銘柄
プライム市場からPER・PBRが割安でROE・自己資本比率が一定以上の銘柄を、バリュー投資の観点から整理します。
なぜこの条件で抽出したか
PER 15倍以下
収益に対して株価が割安な銘柄を抽出します。業種特性による違いは個別に確認が必要です。
PBR 1.5倍以下
純資産に対して株価が抑えられている銘柄を探します。バリュートラップに注意しつつ候補を絞ります。
ROE 8%以上・自己資本比率 40%以上
割安だけでなく、資本効率と財務基盤も確認します。
対象市場はプライム、データ基準日は2026-11-04です。
抽出結果(上位8銘柄)
| 銘柄コード | 銘柄名 | 配当利回り | 自己資本比率 | 営業利益率 | ROE | PER |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 8935 | FJネクストホールディングス | 4.3% | 71.2% | 10.1% | 12.3% | 6.1 |
| 8934 | サンフロンティア不動産 | 3.6% | 45.3% | 21.8% | 13.3% | 7.7 |
| 5101 | 横浜ゴム | 2.7% | 51.6% | 12.4% | 10.2% | 9.7 |
| 1879 | 新日本建設 | 3.7% | 72.6% | 14.7% | 11.3% | 8.1 |
| 4028 | 石原産業 | 5.6% | 53.7% | 12.3% | 12.9% | 5.8 |
| 4507 | 塩野義製薬 | 3.0% | 65.4% | 33.4% | 12.2% | 12.5 |
| 6331 | 三菱化工機 | 4.4% | 57.5% | 10.9% | 16.8% | 8.2 |
| 3932 | アカツキ | 9.5% | 72.8% | 28.8% | 12.5% | 9.6 |
※ JpStockAnalyzer スクリーニング結果。数値は記事生成時点のデータです。
こんにちは、安藤 和子です。
スーパーのお買い物でも、「安いから」という理由だけで手に取ると、後で「賞味期限が近かった」「中身がスカスカだった」なんて失敗をすることがありますよね。投資もそれと同じ。ただ株価が低いだけでなく、その企業の「中身(稼ぐ力や財務の健全性)」がしっかりしているかを見極めることが大切です。
今日は、私が大切にしている「収益性(ROE)」「割安さ(PER・PBR)」「財務の安定感(自己資本比率)」のバランスを基準に、気になる銘柄をいくつかピックアップしてみました。
銘柄ごとの注目ポイント
FJネクストホールディングス(8935)
不動産業界から、非常に割安感の強い銘柄が出てきましたね。PERは6.1倍、PBRは0.7倍と、解散価値である1倍を大きく割り込んでいます。それでいてROEは12.3%と高く、自己資本比率も71.2%と非常に筋肉質な財務体質です。売上成長率も26.6%と勢いがありますので、今の株価はかなり控えめな評価を受けている印象です。
サンフロンティア不動産(8934)
こちらも不動産業ですが、PER 7.7倍、PBR 0.9倍と、資産に対して割安な水準にあります。ROEは13.3%と効率よく稼げており、営業利益率も21.8%と高いのが魅力ですね。堅実な経営が数字に表れていると感じます。
横浜ゴム(5101)
ゴム製品の老舗ですね。PER 9.7倍、PBR 0.9倍と、こちらも指標面では割安です。ROEは10.2%と基準を満たしており、自己資本比率も51.6%と安定しています。直近の株価が少し軟調なようですので、その理由を慎重に見極めたいところですね。
新日本建設(1879)
建設業の中でも、財務の強さが目立ちます。自己資本比率は72.6%と非常に高く、安心感がありますね。PER 8.1倍、PBR 0.9倍、ROE 11.3%と、バランスの取れたバリュー銘柄といえそうです。
石原産業(4028)
化学セクターから、配当利回りが5.6%と非常に高い銘柄が見つかりました。PERは5.8倍、PBRは0.8倍と驚くほど割安ですが、直近3ヶ月の株価下落が少し気になりますね。ROEは12.9%としっかりしていますが、この値動きが一時的なものか、業績の変化によるものか(バリュートラップではないか)を丁寧に見極めたい銘柄です。
塩野義製薬(4507)
医薬品セクターでは、少し毛色の違う銘柄です。PER 12.5倍、PBR 1.5倍と、他の銘柄に比べると指標は高めですが、営業利益率が33.4%と非常に高く、稼ぐ力が凄まじいです。ROEも12.2%と優秀で、成長性と収益性の高さが株価に反映されている形ですね。
三菱化工機(6331)
機械セクターの銘柄ですが、ROEが16.8%と今回の中では際立って高いですね!資本を効率よく使って利益を生み出しています。PER 8.2倍、PBR 1.4倍と、成長力に対して株価はまだ落ち着いた水準に見えます。売上成長率も42.3%と急拡大しており、注目したい一台です。
アカツキ(3932)
情報・通信セクターのアカツキさんは、配当利回りが9.5%という驚きの数字が出ています。PER 9.6倍、PBR 1.2倍と割安感もありますが、直近3ヶ月の株価下落幅(-58.3%)が非常に大きいです。これほど株価が下がっているときは、単なる割安ではなく、何らかの懸念材料がある「バリュートラップ」の可能性も否定できません。高い利回りに飛びつく前に、中身をしっかり確認したいですね。
セクター偏りについて
今回の抽出では、不動産業や建設業といった資産背景が重要なセクターが多く含まれました。また、化学や機械など、製造業系のバリュー株も目立ちます。セクターによってPERの「妥当な水準」は異なりますので、業種ごとの特性を意識しながら比較することが大切です。
まとめ
家計の買い物と同じように、割安かどうかだけでなく中身を確認したい銘柄群です。「安いから買う」のではなく、「良いものなのに、なぜか安くなっている」という状態を見つけ出せたら理想的ですね。皆さんも、数字の裏側にある企業の努力や状況を、ぜひ一緒に読み解いていきましょう。
高い人気株より、ちゃんと安い優良株を。
利回り以外に確認したい指標
- 業績トレンド — 割安の理由が一時的か構造的か
- セクター平均PER — 同業他社との比較
- キャッシュフロー — 利益の質を確認
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