割安株スクリーニング|PER・PBRから見た注目銘柄

プライム市場からPER・PBRが割安でROE・自己資本比率が一定以上の銘柄を、バリュー投資の観点から整理します。

なぜこの条件で抽出したか

PER 15倍以下

収益に対して株価が割安な銘柄を抽出します。業種特性による違いは個別に確認が必要です。

PBR 1.5倍以下

純資産に対して株価が抑えられている銘柄を探します。バリュートラップに注意しつつ候補を絞ります。

ROE 8%以上・自己資本比率 40%以上

割安だけでなく、資本効率と財務基盤も確認します。

対象市場はプライム、データ基準日は2026-09-01です。

抽出結果(上位8銘柄)

銘柄コード銘柄名配当利回り自己資本比率営業利益率ROEPER
8935FJネクストホールディングス3.9%71.2%10.1%12.3%6.7
4028石原産業4.0%53.7%12.3%12.9%7.4
9201日本航空株式会社第1回社債型種類株式3.2%40.3%10.3%10.7%9.9
4507塩野義製薬2.6%65.4%33.4%12.2%12.2
5351品川リフラ4.6%46.1%7.7%24.4%3.7
6750エレコム2.9%74.5%11.7%18.7%7.8
1879新日本建設3.3%72.6%14.7%11.3%9.1
4516日本新薬3.5%84.2%20.8%10.2%8.0

※ JpStockAnalyzer スクリーニング結果。数値は記事生成時点のデータです。

こんにちは、安藤 和子です。

毎日のお買い物でも、「安売りだから」という理由だけでカゴに入れることはありませんよね?品質はどうなのか、使い勝手はいいのか……と、中身をしっかり確認してこそ、本当の意味で「お得な買いもの」になります。

投資もそれと同じです。ただ株価が低いだけの銘柄ではなく、稼ぐ力(ROE)もしっかりあって、財務基盤(自己資本比率)も安定している。そんな「中身の詰まった割安株」を見つけるのが私の楽しみなんです。

今回は、私が大切にしている指標をもとに、気になる銘柄をいくつかピックアップしてみました。

銘柄ごとの注目ポイント

FJネクストホールディングス(8935)

不動産業界の銘柄ですね。PER 6.7倍、PBR 0.8倍と、かなり控えめな評価を受けています。一方でROEは12.3%と高く、自己資本比率も71.2%と非常に筋肉質な財務体質です。売上成長率も26.6%と勢いがあり、数字を見る限りでは「実力に対して株価が追いついていない」状態に見えますね。

石原産業(4028)

化学セクターの銘柄です。PER 7.4倍、PBR 1.0倍と、収益面でも資産面でも割安感があります。ROEは12.9%と効率よく利益を出せており、配当利回りも4.0%と高めなのが魅力です。堅実な家計管理ができているような、安心感のある数字ですね。

日本航空株式会社第1回社債型種類株式(9201)

こちらは少し特殊な形態の銘柄ですが、PER 9.9倍、PBR 0.9倍と、指標面では割安な水準にあります。ROEは10.7%と基準を満たしており、空運という大きなインフラを支える事業としての側面も考慮しながら、じっくり見ていきたい銘柄です。

塩野義製薬(4507)

医薬品セクターから、非常に高い営業利益率(33.4%)を誇る銘柄です。PER 12.2倍、PBR 1.4倍と、他の銘柄に比べると指標は少し高めですが、ROEは12.2%としっかり確保されています。成長性と割安感のバランスがどこにあるのか、見極めがいがありますね。

品川リフラ(5351)

驚いたのはこの銘柄の収益性です。ROEが24.4%と非常に高く、PERはわずか3.7倍、PBRも0.9倍と、かなりの割安水準にあります。配当利回りも4.6%と高く、素晴らしい数字が並んでいますが、これだけ割安なときは「何か理由があるのでは?」と一歩引いて慎重に見守る姿勢も大切です。

品川リフラ(5351)

※データに基づき記載します。品川リフラ(6750)はPER 7.8倍、PBR 1.5倍となっており、ROEは18.7%と非常に高い資本効率を誇っています。自己資本比率も74.5%と極めて高く、財務の安定感は抜群です。家電・周辺機器という身近な分野で、しっかり稼ぐ力が感じられますね。

新日本建設(1879)

建設セクターの銘柄です。PER 9.1倍、PBR 1.0倍と、指標面では落ち着いた水準です。ROEは11.3%あり、自己資本比率も72.6%と非常に高いので、財務的な不安感は少ないといえそうです。

日本新薬(4516)

医薬品セクターの銘柄で、自己資本比率が84.2%と驚くほど高いのが特徴です。PER 8.0倍、PBR 0.8倍と割安感があり、ROEも10.2%と基準をクリアしています。非常に守りに強い、堅実な銘柄といえそうです。

セクター偏りについて

今回の抽出では、不動産や医薬品、化学といった、比較的資産背景がしっかりしているセクターが多く見られました。これらは景気動向の影響を受けやすい側面もありますが、今回のように財務基盤(自己資本比率)を条件に加えることで、急な変化にも耐えうる「底力」のある銘柄が集まりやすくなっています。

まとめ

今回の銘柄たちは、どれも「数字の上ではお買い得」に見えるものばかりです。でも、家計の買い物と同じように、単に安いかどうかだけでなく、その安さの理由が「将来への期待の低さ」なのか、それとも「一時的な見落とし」なのか、中身をしっかり確認したい銘柄群です。

高い人気株を追いかけるよりも、こうした地味だけれど実力のある優良株を、一つひとつ丁寧に吟味していきたいですね。

「高い人気株より、ちゃんと安い優良株を。」

利回り以外に確認したい指標

  • 業績トレンド — 割安の理由が一時的か構造的か
  • セクター平均PER — 同業他社との比較
  • キャッシュフロー — 利益の質を確認

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