ディープバリュー候補|PER・PBRが特に低い銘柄

PER・PBRが市場平均を大きく下回る銘柄を、バリュートラップに注意しながら整理します。

なぜこの条件で抽出したか

PER 10倍以下・PBR 1.0倍以下

市場で特に割安と評価されている銘柄を抽出します。安さの理由の確認が特に重要です。

ROE 5%以上・自己資本比率 40%以上

極端な割安株でも、最低限の稼ぐ力と財務基盤は確認します。

対象市場はプライム、データ基準日は2026-10-28です。

抽出結果(上位8銘柄)

銘柄コード銘柄名配当利回り自己資本比率営業利益率ROEPER
8935FJネクストホールディングス4.2%71.2%10.1%12.3%5.2
8934サンフロンティア不動産3.7%45.3%21.8%13.3%6.6
5101横浜ゴム2.7%51.6%12.4%10.2%9.7
1879新日本建設3.7%72.6%14.7%11.3%8.2
4028石原産業5.2%53.7%12.3%12.9%6.2
9201日本航空株式会社第1回社債型種類株式3.3%40.3%10.3%10.7%9.6
5351品川リフラ5.0%46.1%7.7%24.4%3.4
9622スペース5.3%77.2%6.8%10.8%8.9

※ JpStockAnalyzer スクリーニング結果。数値は記事生成時点のデータです。

こんにちは、安藤 和子です。

お買い物でも、「お買い得!」と書いてある商品が、実は賞味期限間近だったり、どこか欠けていたりすることってありますよね。株の世界でも同じで、数字だけ見ると「とっても安い!」と思っても、そこには理由があるものです。

今回は、PER 10倍以下、PBR 1.0倍以下という「かなり割安な水準」にある銘柄をピックアップしました。ただ、安ければいいわけではありません。最低限の稼ぐ力(ROE 5%以上)と、家計の貯金のような安心感(自己資本比率 40%以上)があるかどうかも合わせてチェックしています。

それでは、一つひとつ丁寧に見ていきましょうね。

銘柄ごとの注目ポイント

FJネクストホールディングス(8935)

PER 5.2倍、PBR 0.7倍と、数字だけ見るとかなりお買い得な状態です。ROEも12.3%としっかり稼いでおり、自己資本比率も71.2%と財務基盤はとても堅実ですね。売上高成長率が26.6%と高いのにこの評価額なのは、不動産業界特有の景気変動への警戒感があるのかもしれません。

サンフロンティア不動産(8934)

こちらはPER 6.6倍、PBR 0.9倍です。ROEは13.3%と高く、営業利益率も21.8%と非常に効率的な経営をされていますね。直近3ヶ月で株価が15%ほど下がっていますが、稼ぐ力は維持しているため、市場の期待値が一時的に下がっている状態と言えそうです。

横浜ゴム(5101)

PER 9.7倍、PBR 0.9倍と、1.0倍をわずかに下回る水準です。ROEは10.2%で、自己資本比率も51.6%と安定しています。ただ、直近3ヶ月で株価が14.6%下落しており、業界全体のサイクルや原材料費の影響など、外部環境による「安さ」である可能性が高そうです。

新日本建設(1879)

PER 8.2倍、PBR 0.9倍という評価です。ROEは11.3%あり、自己資本比率は72.6%と非常に高く、家計でいうところの「しっかり貯金があるおうち」のような安心感がありますね。地味な業種ゆえに注目されにくく、割安に放置されている印象です。

石原産業(4028)

PER 6.2倍、PBR 0.8倍とかなり低く、配当利回りも5.2%と魅力的です。ROEは12.9%あり、稼ぐ力は十分です。化学セクターは市況の影響を受けやすいため、将来的な不安が株価に織り込まれているのかもしれません。

日本航空株式会社第1回社債型種類株式(9201)

PER 9.6倍、PBR 0.9倍、ROE 10.7%という数値です。航空業界は回復基調にありますが、依然として不確実性が高い業種です。自己資本比率が40.3%と今回の抽出条件のギリギリのラインである点には注意が必要ですね。

品川リフラ(5351)

驚くべきはPER 3.4倍という安さです。PBR 0.8倍、そしてROEは24.4%と非常に高い効率で利益を出しています。売上成長率も23.4%と好調ですが、ここまでPERが低いのは、業績の持続性に市場が疑問を持っている「バリュートラップ」の可能性を疑い、慎重に分析したいところです。

スペース(9622)

PER 8.9倍、PBR 0.9倍、ROE 10.8%です。自己資本比率が77.2%と非常に高く、財務的な不安は少なそうです。配当利回りも5.3%と高水準ですが、地味な銘柄ゆえに評価が低くなっている傾向がありますね。

セクター偏りについて

今回は不動産業(FJネクストホールディングス、サンフロンティア不動産)が多く抽出されました。不動産セクターはもともとPBRが低く出やすい傾向がありますが、ROEが高い銘柄が揃っているため、単なる不人気ではなく「実力があるのに割安」な状態にあると言えそうです。

まとめ

全体的に財務基盤がしっかりしており、稼ぐ力(ROE)もある銘柄が集まりました。ですが、品川リフラさんのようにPERが極端に低いケースなど、「あまりに安すぎる」ものには必ず理由があります。

単に数字が安いからと飛びつくのではなく、なぜ市場から低く評価されているのかをしっかり確認したい銘柄群です。バリュートラップ(割安のまま放置される罠)には特に注意ですわ。

高い人気株より、ちゃんと安い優良株を。

利回り以外に確認したい指標

  • 業績トレンド — 構造的な衰退で安いのか
  • セクター全体の評価 — 業界全体が低評価か個別要因か
  • キャッシュフロー — 利益の質と持続性

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